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予想外…

すきな歴史家は沢山いますが、いま読むならば…やはり磯田道史先生だと思います。何度も書いていますが…『無私の日本人』

のあとがきは最高に文章です。
さて、そんな磯田先生が徳川家康に関して書いた一冊『徳川家康 弱者の戦略 (文春新書 1389)』

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は今までの徳川家康像を覆すものだと思います。
今川義元との関係や三方ヶ原の戦いの意味、武田家との戦いなど…従来の知識とは異なるものです。特に武田家の偵察や情報を分析する技術を学び、活かす力は、ローマ時代にスキピオ・アフリカヌスがハンニバルから学んだ姿にも重なります。

特に明智光秀の裏切りの原因や関ヶ原での小早川の裏切りの有無などは、古文書と著者の推論には驚くものです。
また、織田、豊臣の拡張路線と家康の永続性への目的の違い。三者の政権のメリットの違いなどは、寺院や会社運営を考える場合役にたつと思います。

個人的には、家康がかなり歴史から学びリーダーシップを考え、実践している感じがします。史記や貞観政要のリーダーシップを踏まえた動きをしていると思います。
学ぶことの重要性を教えてくれる一冊です。


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