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スーパークリティカルシンキング

コテンラジオの一番すきなのは、Spotifyオリジナル天動説と地動説の回ですが、これは世界的OSの書き換えと言っています。。

同様なものは生物学に存在する。『NHK「100分de名著」ブックス ダーウィン 種の起源: 未来へつづく進化論』

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では、天動説と地動説と同様にキリスト教的常識の書き換えです。
これら2つはとてつもない書き換えですが、宗教や哲学による社会改革もあります。
キリスト教ではルターからはじまる宗教改革。哲学はルソーから始まるフランス革命(国民国家の成立へつながる。)があります。ここら辺はコテンラジオを聞いてください。

では、仏教的にこれに類するものは何であろうか?と考えてみると、個人的にはやはり…富永仲基だと思う。サンスクリット原典を読んだわけでなく、すべて今みたいに分類されていない仏典を総じて読んで原始仏教から大乗仏教までの流れを推測している。
実際、彼以前の仏教者たちとさして変わらぬ文献を読んでこの見地にいたっているって天才としか言えない。

『天才 富永仲基 独創の町人学者 (新潮新書)

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さて、問題はそれを踏まえて仏教は更新できているのか?という問題である。

かつて鎌倉時代の日蓮の『立正安国論』の思考を自分なりに分析し、現代社会に置くとどのように読めるかを考えたことがある。その折、以下のように述べた。

先に触れたように『安国論』は為政者が正法帰依する必要を説く。 しかし十三世紀ではなく、二十一世紀の日本に生きる我々にとって経文に符合しない、謗法であることが本当に問題なのであろうか。自己の正当性を都合のよい経文を集めることで主張するのであれば、人それぞれの考えがあることになり、意見はかみ合わない。また経文といえどもそれぞれの立場により解釈が異なる可能性を有している(『現代宗教研究』第44号 2010年 149頁)


祖師の根本精神は否定しないまでも、アップデートしなければ、諸行無常を説く仏教としてはまずいかもと思う。
諸行無常を動的平衡とおきかえるなら、新たな平衡を求めて教学も実践も変わっていかねばならないのではないだろうか?そうでなければ…悪しき意味の○○原理主義になりかねない。

教学の見直しはかつても行われてはいるが…ためにする議論、ゴールがきまったものであった。答えがきまったものでなく、最初の研究を用いて見直しをすることも必要であろう。未来を見つめ、新たな一歩を踏み出すためにも…

そんなこともあってであろうか?この頃気になって読んだりしていたのは…生物学や人類学であり、コテンラジオのファンになっているのかもしれない。

ちなみに今読んでるのは…ブックオフで注文して購入した『福岡伸一、西田哲学を読む: 生命をめぐる思索の旅 (小学館新書)』

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