「ハレルヤ」

「ハレルヤー、ハレルヤー、

ハレルヤー、ハーレルーヤー」

凍えるような朝に散歩しながら、

レナード・コーエンが歌う

「Hallejujah」を口ずさんでいた。


「ハレルヤ」とは神に感謝し、

神を褒め讃える賛美の言葉だ。

バッハやヘンデルの合唱曲で

何度も聴いた印象的な言葉。

歓喜と感謝を表す言葉でもある。


でも、頭に残ることはなかった。

コーエンの「ハレルヤ」は

頭にこびりついて離れない。

それはきっと神様だけを

讃えてはいないからだろう。


コーエンが歌う「ハレルヤ」は

神様だけでなく、人類を、

友達を、家族を、恋人たち、

多くの人を愛する言葉に聞こえる。

愛に溢れる言葉だから口ずさんでしまう。


寂しくても悲しくても辛くても

僕らは生きていかなければならない。

前に一歩一歩進んでいかなくてはならない。

「ハレルヤー、ハレルヤー、

ハレルヤー、ハーレルーヤー」