年越し蕎麦と謹賀新年

年越し蕎麦を食べて新年を迎えた。
大晦日に年越しそばを食べるのは
蕎麦のように細く長く寿命が
延びるようにと願ってのことだ。

江戸っ子は縁起物が大好き。
元禄の1700年頃には大晦日に
蕎麦を食べる習慣ができた。
当時の俳句にも詠われてる。

「百人のそば食う音や大晦日」
今の三越、日本橋の越後屋呉服店に
大晦日に集って蕎麦を啜る
江戸っ子たちを描いたものだ。

年越し蕎麦だから、大晦日から
新年を跨ぐように食べるのかと
思いきやそうではなく、
開ける前に食べるのが本来。

蕎麦は切れやすい食べ物だから
「今年一年の災厄を断ち切る」
という意味で大晦日に食べる。
新年は良い年でありますようにと。

そして開けたお正月元旦の朝は
すっきりと晴れ上がった青空に
初日の出があかあかとのぼった。
思わず手を合わせて呟いた。

あけましておめでとうございます。
世界中の人が幸せでありますように。