夏の訪れ

夏空が広がった。
蒼い空に白い雲が
浮かんでいる。
日差しが強く、
じりじりと暑い。
汗が噴き出し
流れ落ちる。

とうとう梅雨が明けた。
どんよりした曇り空、
じとじとした雨。
体にも黴が生えそうな
鬱陶しい湿り気。
梅雨空が恨めしく、
晴れ上がりを祈っていた。

気象庁が天気図で
梅雨前線が消えたから
梅雨明けだと言っても
ピンと来ない。
やはりカーッと
晴れ上がってこそ
梅雨が明けたと思えるのだ。

夏空を見上げて
暑い夏がやってきたと
実感するのである。
冷房の大嫌いな僕は
扇風機だけで過ごす。
そのほうがずっと
体調がいいのである。

じっとしていても
汗が流れ落ちる。
本を読んでいても
汗が滴ってくる。
でも昼寝をすれば
すぐに元気回復。
仕事に精を出すのだ。

涼しくなる夕暮れ。
夕焼け空を見ながら
ブラームスの
弦楽四重奏を聴き、
スコッチを傾ける。
今日も一日ありがとう。
夏の訪れに感謝するのだ。