超越エロ男

ウディ・アレンが監督・脚本の
「それでも恋するバルセロナ」。
親友同士のアメリカ女性が
バルセロナでの一夏の経験。
題名通り、恋が芽生えるコメディ。

二人の親友がスペイン男性に
翻弄されてしまうのだが、
その画家はとってもエロい、
フェロモン全開のファン・アントニオ。
濡れた瞳がなんともヤバイ!

ファンを演じるのはスペイン俳優、
元ラガーマンのハピエル・バルデム*。
鍛えられた肉体が逞しくセクシーで、
自由な生き方をモットーにしてるから
大人の女がイカれてしまうのも納得。

ファンは二人のアメリカ女性に接触、
巧みな口説き文句で自分を虜にさせて、
甘い夜にセックスを成就させてしまう。
しかしファンには嫉妬深い元妻がいた。
話はとてもややこしいことになるのだ。

ファンの元妻を演じるのは魅力溢れる
エキゾティックなペネロペ・クルス*。
スペイン女優でこの役にぴったりだ。
嫉妬に狂ってファンをナイフで刺し、
アメリカ女性にはピストルを発砲!

アレン流のドタバタ喜劇なのだけど、
ハピエル・バルデムがあまりにいいし、
セリフが抜群だから三流映画にならない。
セクハラ、カスハラなどクソ喰らえ、
超越したスペインのエロ男に万歳なのだ!

*バルデムとペネロペはこの映画のあと結婚、刃傷沙汰はなく、子供ももうけている。