深閑の禅寺、永平寺

曹洞宗の大本山、
永平寺を参拝した。
えちぜん鉄道の
永平寺口で降り、
バスで永平寺へ。

深閑とした山の中、
中国で修業した道元が
八百年前に寺を開く。
いまも雲水たちが厳しい
座禅修行をしている。

龍門を入ると霊気が漂い、
七堂伽藍を参拝する。
裸足で吉祥閣に入り、
手洗いの東司を通り、
文殊菩薩の僧堂で座る。

お釈迦様が祀られている
厳粛な仏殿で祈祷する。
聖観世音菩薩のある
法堂で畳に座って祈る。
説法が行われる場所だ。

僧侶の食事処の
典座寮などの大庫院、
身心を清浄する浴室、
四天王がいる山門を巡り、
七堂伽藍を終える。

道元禅師の言葉がかかっていた。
「無常ならざるもの」。

「生まれたものは死に
会ったものは別れ
持ったのは失い
作ったものはこわれます
時は矢のように去っていきます
すべてが「無常」です。
この世において、
無常ならざるものはあるのでしょうか」

この言葉を噛み締め、
永平寺を去った。