幼なじみの茄子

幼なじみの友達が
家庭菜園を始めた。
枝豆、茄子、トマト
スイカまでくれた。

枝豆は甘くて旨く、
茄子は瑞々しく
トマトは青臭くて
それが何ともいい。

茄子はしぎ焼きにしよう。
古びた茄子は種が大きく
実も固くて旨くない。
この茄子なら旨いはずだ。

こんがりじっくり焼くと
ポンと皮がはじけた。
皮はとても熱かったが
スルスルと剥くことができた。

湯気が出ている茄子に
鰹節をかけると
生きてるように揺らぐ。
醤油をサッとかける。

あつあつを頬張る。
何とも言えない香り、
甘いジューシーな味わい。
これぞ茄子のしぎ焼き。
懐かしい美味しさだった。