「愛と追憶の日々」

おばあちゃん役の
シャーリー・マクレーンが
とにかくかわいい。
ちょっと酔っ払って、
隣の家の男を誘うとき、
シューズを脱いで手に提げ
裸足で訪れてしまう。
その仕草が何ともいい。

夫が早く死に女手ひとりで
娘を育てた口うるさい母親役。
娘が大好きで彼女が結婚しても
しょっちゅう電話をかける。
娘は反抗しながらもママが大好き。
ママが恋愛したら大賛成で応援。
娘の夫に女ができて娘が悩めば
ママは猛然と娘を擁護する。

そんなある日、娘が癌に冒される。
3人の子供たちをどうするか。
夫はようやく妻と仲直り、
母と共に娘の看病に当たる。
でもとうとう娘は死んでしまう。
そのときの母の悲しみ。
シャーリーの演技が真に迫る。
娘を愛した母の思いに胸が痛い。

この「愛と追憶の日々」で
シャリー・マクレーンは
アカデミー主演女優賞を獲得。
この映画は1983年封切りだから、
シャーリーはこのとき49歳。
90歳となった今も生きている。
隣の男はジャック・ニコルソン。
元宇宙飛行士のエロイ男がいい。
この映画はアカデミー作品賞にも輝いた。
40年経っても最高に面白い映画だった。