結婚願望のお花畑に水を差した友人の的確な一言
新聞の人生相談を見て自分と似てるなと感じました。
質問したのは、同棲していた恋人と別れて実家に帰ってきたという30代の女性。どうもあまりいい男性ではなかったようです。新しい恋愛に進みたいけど精神的な持病があることなどが引っ掛かる、ような質問に、姜尚中先生が回答しました。
彼女の精神的な持病が私と同じかどうか分かりませんが、親密な人間関係を避ける傾向は私にも大いにあります。それでいて、ロマンティックな恋愛にあこがれる気持ちも前は強かったのです。たぶん40代半ばまで「誰よりも幸せに完璧な恋」と「親密な人間関係は怖い」の間で引き裂かれていたと思います。おそらく現実の男性は誰も私を満足させられなかったでしょう。
2015~2019年、東京で一人暮らしをしました。一人で生計を立てるしんどさから既婚者が羨ましく見えたようです。既婚の友人にぽろっと結婚願望らしきものを漏らしたら、彼女は冷静に「結婚はパートナーに自分がもろに投影されるからバラ色じゃないよ」と一言。私の頭はすぐに冷めました。おそらく、私のふわふわしたところを彼女は鋭く見抜いたのだと思います。
小娘のようなフワフワしたものを抱えたまま40代になったのは、訳があります。当時は知らなかったのですが、私は愛着形成の無秩序型というものを背負っています。(自律神経を整えるセラピーを2年受けてそこそこ改善)。私の母親は未解決のトラウマが山積み、愛着の問題などがある状態で私を育てたのですが、幼い私の行動が母の愛着のシステムを刺激することがあると、かなり激しい反応を起こしました。幼子の私には「殺される!」レベルの恐怖に満ちた行動をとったということです。
特別な知識がなくても、これが子どもの育ちに良いはずがないとわかりますね。そのような子どもの状態と、成人してからの状態が「今ここ神経系エクササイズ」に書かれています。
この状態でいくら努力しても、恋愛がうまくいくはずもなし。この事実を知り、そしてセラピストさんには「寝たきりになっても無理もないぐらい身体にかかる負荷が大きい」と言われて、自分を見る目が変わりました。下手に恋愛、結婚などしていたら、私の人生はもっと過酷なものだったと思います。この世にいなかったかもしれません。その領域に手を出さなくて本当に賢明でした。
セラピーを継続すること2年、仕事上の人間関係は前よりだいぶ楽になりました。男性関係という領域に、今のところあまり意欲はありません。生計は自分で立てるし老後資金も作ります。将来、経済的な依存先としてではない異性との関わりを持つことは否定しませんが(笑)
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