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計画的より直感的

「最強の縄文型ビジネス」の感想を書きます。

ビジネスモデルをもって直感的に動く

という言葉が気に入りました。

骨太な事業方針は持ちつつも細かい事業計画への落とし込みはせず、多様なビジネスモデルとともに柔軟に対応しながらベストを尽くす。すると、ロジカルには導き出されないビジネスチャンスが生まれるのです。

実際にこれで儲かっている経営者がいるということです。直感とは頼りない気がしませんか笑。行き当たりばったりになりそうな。しかし、根拠があります。

ビジネスにおける直感は、平素から世界のビジネス環境に身を置いて、ビジネス界全体の動きを察知することから来ています。つまり、単なる思い付きではありません。現場に身を置いて顧客の潜在ニーズを体感的に把握しているからこそ、データとして検証される前の世界が見えているわけです。

本書によると「ビジネスモデルをもって直感的に動く」には、3つのステップがあります。

①現地現場に身を置いてビジネスの直感を鍛える
②直感で得たアイディアにビジネスモデルを紐づける
③実用最小限の仮想商品を作って超速で検証する

やはり、大事なのは現場なのですね。私はオンライン専門の家庭教師です。一人で仕事をしていると、ときには思い込みの世界にハマって現実と離れるおそれがあります。現場感覚を保つために、生徒の保護者さんとのやり取り、教育関係者向けのイベントに参加、10代の子供がいる友人知人に聞き込み、その他色々何となく情報収集しています。「情報収集」と書きましたが、狙いをもって人に会うというよりは、気の合う友達とおしゃべりする感覚です。そのうちに、何かポロリと面白いことを見聞きします。それがヒントですね。

具体例を一つ。成り行きで友人の息子さん(小1)に、折り紙のオンライン単発講座をすることになりました。折り紙で正三角形や色んな図形を折れるのです。

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普段は中高生相手に、定期テスト対策や受験指導をしています。小学生相手はずいぶん勝手が違いましたが、この子(T君とします)のご機嫌を大切にしていたら、うまく進みました。正三角形にハマったT君は、ひたすらに折り続けました。特別に気を遣ったわけではありませんが、「人を選ぶ息子ですが、〇〇さんは良かったようです」とお母さんはお喜びでした。そのあと、共通の友人が「小学生が苦手でなければ、コンセプトをしっかり決めて講座にするのはどう?」と提案してくれました。その後企画作りは進んでいないのですが・・・最小限の内容(小学生の親子さん一組対象のオンライン講座)だけ決めて世に出せば、②と③ができたことになります。受け身な感じが私には楽です。

本書は、カタカナ語が多用されていて少し読みにくいところもあります。しかし、「事業計画が立てられないから補助金の申請ができない~」という私には、役立つヒントが満載でした。

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