人生の輪
時計を見ると60分で1時間 で1周する。
うまいことなってるもんだなぁと感心する。
今は 私は61歳になったので、ちょうど1時間を過ぎたところにいる。
1周回って2周目に入っていると言う所だ。
今になってわかるけれど、本当に60歳になるまでは何がどうなるのかわからないままただひたすら秒針を進めていた。
その間にはいろいろなことをしていろいろなことが終わっていた。
始まったり終わったりの繰り返しでその波の中で大騒ぎをしていたような気がする。
どの瞬間も一生懸命でいつも何をやっているのか考えようとしていたけれど、とにかく1周回ってきっちり1時間経っていないので、今何時なのかわからない?の状態だったと思う。
61歳になるともう完全に1周は回ったので、今までのことから考えると次はこうしようと言うのが非常にわかりやすくなった。
人生も同じように1度きっちりと1周回らないとわからないことというものがあるもんだ。
若いときにはこの年にならないとわからないと言われるとむかついていた。今はこの年になったらわかることがあるんだということがわかってきた。
人間はみんな本当にこれの繰り返しをしていて、気づいた頃にはだいぶ人生が後半に行っている。最近の人たちはみんな長生きで1周回って2週目が結構長くある。 この2週目に何をするのかが本当の人生なのじゃないかなぁと思う。
今まではただひたすらきれいな○を描くためにだけ走ってきたのだ。
今一生懸命に○を作ろうとしている人は頑張って60歳まで生きて○を作って欲しい。それが1番の目標だろう。
つい最近まで、長生きしたいとはどういうことなんだろうか?とも思っていた。
今はこの2週目をちゃんとやるためには、長生きしなければならないんだと思う。
こればっかりはどこまで許されているのか わからないけれど、1日1日悔いがないようにするしかない。大病でも患っていれば、その時点でこの考え方が湧いてくるんだろうなぁと思う。病気は悪いことばかりではない。その時点で人生を振り返るし、その時点からの人生をやり直したりできる 幸か不幸か?私は大病を患っていないので、1周回るまで気がつかなかったと言うわけだ。
最近は70代の人が非常に活躍している。70歳には到底見えない。80歳には到底見えないみたいな人がたくさんいる。あの人たちは、死なないのだろうか?いや、死ぬはずなのである。 でも70歳80歳の今をまるで50歳か60歳のような生き方をしている。先輩たちを見て、私たちはもっと頑張らなければならないんじゃないかと思う。
始まったばかりの2週目の人生がどんなふうになるのか楽しみ である。