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陽だまりのようなチェロ。苅田雅治さんの「70歳記念コンサート」_2023年11月10日

11月10日に浜離宮朝日ホールで行われた、苅田雅治さんの「70歳記念コンサート」に行ってきました。

どの演奏も素敵だったのですが、とくに「盟友との共演」と題された第1部で聴いたブラームスの「弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51-2」は、まるで陽だまりのように音が丸く集まって、広がりながら四季や自分の優しい思い出を巡るようでした。

とくに二楽章からの盛り上がりが美しくて、踊り出したいような幸せな気持ちで音に心をゆだねているうちに、色々な風景を見ることができました。

門下生24人による演奏は、ずらりと並んだチェロが圧巻でした。
チェリストの演奏を真横から見るのは初めての経験だったので、透けて見える弦の上を弓が動く様は、幻想的でもありました。


<演目>
第1部~盟友との共演~
【四重奏】
J.ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調Op.51-2

苅田雅治(チェロ)、大谷康子(ヴァイオリン)、齋藤真知亜(ヴァイオリン)、百武由紀(ヴィオラ)

【二重奏】
S.プロコフィエフ:チェロソナタ ハ長調Op.119

苅田雅治(チェロ)、藤井一興(ピアノ)

第2部~チェロ・アンサンブル~
【三重奏】
F.ハイドン:ディヴェルティメント ニ長調

苅田雅治(チェロ)、ドミトリー・フェイギン(チェロ)、山本裕康(チェロ)

【門下生】
J.クレンゲル:賛歌Op.57
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第1番
伊藤修平 編曲:日本の四季メドレー

アンコール
P.カザルス
鳥の歌

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(2022年10月10日~2023年1月15日まで101回分を毎日投稿していました)


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