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ホメオパシーはあやしい

ホメオパシーはあやしい・・・?


信じるか信じないかそれが問題だ


「ホメオパシー」と検索すると出てくるのは、注意勧告です。

ホメオパシーは真偽が怪しいですよ、と出てきます。

ネットでホメオパシーと検索すると出てくるのは、ホメオパシーは効かない、効かないのに信じる人が多い、信じる者は救われるというだけ、プラセボ効果でしかない、という文言の数々です。

私がホメオパシーの通訳をしていた10年前には話をする人を慎重に選び、何事に対しても否定的でない方には大いに話をして、そうではない方には当たり障りのない話をしていました。

そうでなければ信じがたい常識外れのように思われてしまうことがよくありました。

今日ではもう少し様子がかわり、丁寧に説明をすることで伝わるものがたくさんあります。

歳月を重ね、私も年を取ったことも関係しているかもしれませんが、それだけではなく、免疫力の重要性が10年前と比べても段違いに浸透していると感じます。

しかし、やはり意見が二分されることがあるのもホメオパシーの現実のひとつです。

S先生はこの批判と長年格闘してきました。


最も多い批判は、「プラセボ効果でしかない」というものです。

患者さんからも、そういわれることに対してどうお考えですか、と質問されることがありました。

S先生はその疑問に対してこう答えておられました。

プラセボ効果というとどんなものでしょう。

これは最新の薬でこれを飲めば病気が治る、と説明を受けてから飲むと、

それを信じた人は例えばただのラムネのような偽薬であったとしても効果がみられることを言います。

しかし、なぜ効果がみられるのでしょう?

それは、免疫力が上がるからです。

信じる力で、人間が元々もっている免疫力が上がるために病気が治るということがおきます。

つまり、素晴らしいのは免疫力だという何よりの証拠ではないでしょうか。

こんな研究結果もあります。

同じ病気に対して、患者さんには伝えずにホメオパシーのレメディと普通の薬を与えて、各々の患者さんの回復度合いを比べたものです。

結果はどうだったかというと、ほとんど同じ治癒率でした。
しかも、ホメオパシーの方が少し治癒率が高かったくらいです。

ホメオパシーの最大の目的は人間が生まれながらに持っている自然治癒力を高めることです。

だから、プラシーボだというのも批判にもならないのではないかと私は思っています。

そうS先生はお話してくださいました。

二人で話をしている時にも、

西洋医学を信じているからといって、どうしてホメオパシーを否定する必要があるのだろうか。
私は医師だし、西洋医学を否定しない。それぞれに役割がある。
片方の正当性を主張するのに、片方を貶める必要はないと思うけれど…
自分の正当性を主張するのに相手を叩きのめさないといけないと戦う人がいるんだ。

と、話されていたのが忘れられません。

ホメオパシーを「信じる」人が後を絶たないのは、実際に良くなったという実感が多くの患者さんにあるからだと感じます。

医療事務と医療秘書の経験


私はホメオパシーの通訳をする前に医療事務、その中でも医療秘書をしていました。お医者さんのすぐそばで先生の書かれた患者さんのカルテをパソコンに入力する仕事です。

私が務めていたときは夕方になるとたくさんの訪問客がきました。MRさんと呼ばれる製薬会社の方です。

そして、時に勉強会が開かれることがありました。

昼休憩を利用して、職員全員への豪華なお弁当付きでこの新薬を「使うべき」説明をしてくださいます。

働き始めたばかりのころ、その説明を聞いて私は本当にびっくりしました!

なぜなら、この薬で症状の改善が見られた方は○割でした。
という説明があったからです。

半分以下であっても効果的だと評価されることに素人だった私はびっくりしました。

薬は万人には効かないだろうにしても、9割とか8割には効く、薬が「効かない」人の方が稀だろうと漠然と思っていたことに気が付きました。

「効く」人の方が少ないとは全く思っていませんでした。

そして、数々の副作用の出るパーセンテージの説明にも驚きました。

(正直な気持ちを書くと、3割にしか効かず、酷い副作用が出るのであればそれはなんなんだろうか、と思いました。)

病院で仮に3割にしか効かないと説明を受けたなら、私は果たしてそれを飲むだろうか…と考えたのを覚えています。


日本の医療システムは万人が同じ医療を受けることができるようになっています。そのため、すべての医療行為の価格が点数として決まっています。

ヨーロッパでは、どんな薬を処方したか、どんな検査をしたかということで収入は変わらないので、自分の考えに基づいた治療をすると友人の医師が教えてくれたことがあります。

自己負担の割合も本人の入っている保険によるので、何か症状が出るとすぐに病院に行くというよりは、病気にならないよう予防する意識のほうが高いようです。

いろいろと調べてみると国外の医療と日本での医療の違いがどんなものか知って本当に驚くことがあります。

日本のシステムが素晴らしい面もあれば、逆手に取ることもできるシステムになっていることを医療事務として働いている間、強く感じていました。

たくさん薬を出してくださる、念のためにたくさん検査をしてくださる、安心だ、ありがたい、という声が聞こえてくるたびに何とも言えない気持ちになりました。

医療事務をしていると、その検査でどんなふうにしてお金が生み出されるか見ているような気持になることがありました。

お医者さんから必要だからと言われればなかなか口にするのも難しいことですが、本当に必要な検査だろうか、本当に必要な薬だろうか…と思ってしまうことがありました。

そして、薬を飲み始めてからの患者さんの経過を電子カルテに入力するときにも、時に思うところがあるものでした。入力しながら、その変化に気持ちが暗くなってしまうことがありました。

病院で働いている間、こういったことは私にはしんどく感じることでした。

(その後、さまざまな病院にもお世話になることになって多くの病院は真剣に、真摯に診察されているとも感じています。)

専属通訳としての経験


ホメオパシーのS先生の専属の通訳として働きはじめてから、何より嬉しかったのは毎回お逢いする患者さんが目に見えて良くなっていくことでした。

時に同じ方かどうか確信が持てないほど、雰囲気やオーラまでがキラキラと変わっておられることもありました。

そして、S先生がもう大丈夫ですよ、とすっかり良くなってレメディを飲まなくても良くなり診察が終了すると、その方から再び診察を受けたいと連絡が来ることは皆無でした。

つまり症状がまた戻ってくる事がなかった、何よりの証拠に感じました。

イキイキと輝いて変わられるのをみるのが何より嬉しいことでした!


いろんな意味で、病院で働いていた経験はたくさんの学びを与えてくれました。

ホメオパシーのレメディの効き目と、普通の薬の効き目の割合に差はないのに、どうしてだか普通の薬は批判されないな?何故かな?という疑問も持つに至ったのは、こういった体験が大きく影響しています。

次回は私自身の「薬」の経験をお話したいと思います。

火曜日と金曜日の午前中にUPします!

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