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67.なぜ失敗を恐れたり、ミスを隠蔽するのか 言葉が持つ恐ろしさ

両親に自分の事を話したくない

今、初めて両親としっかりと距離を取って暮らすことが出来ています

大学生の頃、1人を暮らしをしていました

物理的に両親とは距離を取る事が出来ていましたが、
なぜ電話をしてこないのかと、よく怒られ、

完全に距離を取る事は出来ませんでした

面倒くさそうな態度で両親の話を聞いていると、

どうせうるさいと思っているんでしょとか、
聞く態度がなっていないとか、
そんなに嫌なら大学を辞めて働き、1人で生きていけば良いとか、
精神的に追い詰められる様な言い方をよくされました

当時は、両親とは電話でしかやり取りをすることが出来ず、
それが余計に自分を苦しめました

現在は、両親がLINEを使う様になったことで、
自分のペースをかき乱されることが減った事に加え、

アメリカに行き、時差があることで、電話をしづらくなり、
また、結婚したのだから干渉しすぎてはならないという
遠慮が生まれたことで、

以前の様に、連絡をしてこない等と、責められることが無くなりました

そうして、両親と距離を一定期間取ったことで、
両親に自分の事を話したくないと思う感情が強くある事に気が付きました

ここ最近、失敗や挑戦が怖くないと感じられるようになっていたのは、
両親や、その他に干渉してくる人を
孤独を恐れず、徹底的に避けたからだと気付かされました

色々と自分なりに考えて、
失敗や上手く行っていない事を隠したりしてしまう心理に繋がる
とても大事な気づきを得た為、

少し過去を振り返りながら綴りたいと思います

上手く行っていないと頭ごなしに怒られた

子供の時からよく上手く出来ていない事があると、
父親からも、母親からも、感情的に怒られました

勉強や習い事等、自分のスキル面で上手くできていない事があると、
「そんなことも出来ないのか」
「どうしたらそんな考えになるの」と、

自分でも上手く行っていない事を自覚しており、
それをどう解決しなければならないか考えている途中で、
こんな言葉ばかり、両親から浴びせられました

その結果、10歳ごろには既に、
成功しなさそうなことには手を出さなくなっていた事を記憶しています

挑戦すると、
失敗したり、上手く行かなそうない確率が高く、
また両親に怒られると思ったからです

誰にも守ってもらえないなら、
自分で自分のメンタルを守る為に、そうするしかありませんでした

勝たないと怒られた

誰かから理不尽な事を言われたり、
嫌な想いをさせられた際に、
学校や習い事で、こんな嫌な事があったと話をすると、

「なぜ言い返さなかった」
「そんな気が弱くてどうする」
「そんなのでは社会では生きていけないよ」と、
既に傷付いている傷口にさらに追い打ちを掛けられました

喧嘩に勝って来ないと、非常に怒られました

その結果、嫌な事があっても、
両親に相談しても、意味がないと、1人で抱えてしまう様になりました

相談出来る友人がいたら良かったのですが、
あいにくそういった友人に出会う事ができず、
誰にも相談しなくなりました

また、両親に下手に話をしてしまった際、
やり返してこいと言われるだけでなく、

その後どうなったか聞かれ、
両親が思う様に行動していないと怒られ、

やり返す行動をする様強要されている内に、
自分の言動も次第にきつくなってしまいました

両親から浴びせられた言葉の影響

両親から上記の様な言葉を浴びた結果、

出来る事しかやらなくなった

失敗するとまた怒られ、嫌な想いをすると思う様になり、
失敗を恐れ、挑戦しなくなり、出来る事しかやらなくなりました

勝ちに執着するようになった

勝たないと怒られると思い、
多少相手を傷つけてでも、
結果として勝つことに異常に執着するようになってしまいました

自分の事を誰にも話さなくなった

両親の価値観から外れると怒られた経験から、
自分の感じたこと、思った事、最近の出来事など、
自分の事を他人に全く話さなくなりました

自分のミスを隠蔽したり、嘘を付くようになった

上手く行っていない事を伝えると、
また怒られるという恐怖から、
バレなければ良いとミスを隠蔽するようになりました

また、最終的に結果さえ出せば良いと考える様になり、
上手く行っていない経過について
問題無いと嘘を付くようになりました

なぜ失敗を恐れたり、ミスを隠蔽するのか

これらの経験や気づきを踏まえると、
なぜ失敗を恐れたり、ミスを隠蔽するのか、

それはその後の間違ったフォローの仕方をされて来たからではないかと思います

会社員をしていた頃、
進捗報告を良い事しか書かず、
ミスを隠蔽したいる人を一定する見かけました

早めに相談していれば、早期に問題を潰せるのに、
なぜ1人で抱え込むのだろうと、不思議に感じていました

よく考えたら、安心して相談できる上司がいた為、
仕事では相談できる様になっていましたが、

プライベートでは、自分の事をしていました

もしかしたら、会社で見ていた人達も、
自分と同じような両親のもと、育ったのかもしれません

両親以外にも、先生や、上司等、周囲の人から、
同様の高圧的に否定される経験をしてきたことで、
自分を守る為には、そうせざるを得なかったのかもしれません

自分の経験から顧みるに、
自分を守るモードに入ってしまうと、なかなか緩める事は難しいです

ただでさえ、既に傷付いてき経験から、
自分を守るモードを緩めてしまうと、また傷付けられるのでは無いかと、
怖くて仕方がないと思ってしまう心理状態になります

そして、人地深く関わらない様になる事で、
より一層自分の殻に閉じ込ってしまい、認知が歪む様になります

側から見れば、そんなに自分の事を守らなくて良いと思っても、
自分の認知の歪みには気付くことがなかなか難しく、
自覚しなければ修正する事が難しいという
負のループに入る事になります

周りが根気よく安心させてあげる環境を提供するか、
誰にも干渉されない環境で1度自己対話が必要になります

もしこういった相手を緩める際には、
話の内容が良くない話でも、
まずは素直に話してくれたことに感謝するかどうかからではないかと思います

この人なら話を聞いてくれるという安心感が得られれば、
良くないことも、センシティブな話も、
さらけ出して、話す事が出来るようになるのでは無いかと思います

また、上手く行っていない事をその人自身の能力の無さだと
冷たく切り捨ててしまうのでは無く、
何が原因で上手く行かなかったか、
次にどう生かすか、

たった数回の小さな失敗に目くじらを立てるのではなく、
失敗を改善へ変える糧にしてあげられる様に、
一緒に前を向く事が、

家庭でも、ビジネスでも、教育現場でも、
大事なのではないかと思います

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