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【Interview Vol.10】サポーター(寄付会員)兼 相談ボランティア 長濱恵子

今回はサポーター 兼 相談ボランティアである長濱恵子さんにインタビューを実施しました!安心してお仕事をお願いできると、相談員からも信頼が厚い長濱さん。いつも穏やかな笑顔で活動に参加してくださっている姿がとても印象的です。

——普段はどんなお仕事をされていますか?


以前は、金融関係やメーカーなどで事務系の仕事をしていましたが、現在は訪問介護のヘルパーをしています。また、通信制の大学で社会福祉を勉強しています。年末年始も関係なく働いていたこともありましたが、今は家族の介護と学業を優先しながら仕事をしています。

——Homedoorを知ったきっかけを教えてください。

大学のレポートを書くために参考文献を探していたとき、代表である川口さんの書籍『14歳で"おっちゃん"と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」』に出会ったことがきっかけで、Homedoorの活動について知りました。

——寄付をするに至った経緯を教えてください。

川口さんの「知ったからには、知ったなりの責任がある」という言葉に心をわしづかみにされました。

Homedoorの活動に参加したい!と思って、寄付のボタンをポチッとしてしまいました(笑)。わたしにとって、「寄付=活動への参加」だと思っています。

特に、私はHomedoorがシェアサイクル事業HUBchariを通じて、ホームレスの方へ就労支援を行っている点に魅力を感じました。また、スタッフさんがとにかくお若いところにも魅力を感じています。将来性を感じました。

——寄付を継続するなかで、心境に変化はありましたか?

Homedoorのサポーターに登録する以前は、災害時など単発での金銭や物品寄付しかしたことがありませんでした。毎月の継続寄付は、単発の寄付とは別物だなと思っています。

継続して寄付をしていると、自分の視点や社会への意識も変わります。例えば、「失敗をしても何度でもやり直せる」(Homedoorの理念)という視点で社会を見ることができるようになりました。最近だと、ある芸人の方が過去に強盗事件の指示役と接点があったことで、批判の声が上がっている状況を見たとき、「過去を改めてやり直そうと思っている人をわたしは支援する」と堂々と言えるようになってきたかなと思います。

以前は、企業や組織の一員としての視点しかなかったのですが、Homedoorの活動に参加させていただくことで、今までと違う視点で社会に参加できていると思います。

——長濱さんは昨年11月から相談ボランティアとしても、活動を支えてくださっていますよね。応募を決意されたきっかけを教えてください。


大学で公的扶助、社会保障や貧困の勉強をしていたこともあり、支援の現場に直接かかわりたいと思うようになっていったことがきっかけです。今は相談ボランティアとして、活動に携わらせていただく中で、Homedoorという存在の重要さを肌で感じています。

——相談ボランティア養成講座はいかがでしたか?

最初に衝撃を受けたのは、相談ボランティア講習の中のロープレでした。
ロープレの中に『児童養護施設で育った』『刑事施設から出てきた』などのシナリオがあったことに驚きました。改めて、さまざまな背景をもつ方がHomedoorには相談に来られるんだなと感じました。

また、講義の際に、相談員の永井さんが「絶対に(感情を)家に持ち帰らないで」とおっしゃっていたことがすごく印象に残っています。相談に来られた方の過去などをお聞きして「自分は何もできないんだ」といった感情を家に持ち帰らないように、それで潰れていった同志がたくさんいたんだとおっしゃってました。

川口さんもおっしゃられていたと思いますが、自分の感情で支援の質が変わってはならないんだと思いました。本当に日々学ぶことばかりです。

——相談ボランティアとして活動する中で、印象に残っていることはありますか?


病院への通院同行させていただいた相談者のことが印象に残っています。

まず、病院の待ち時間の際には、その方がお茶を買ってきてくださいました。しかも、後ほどお金はお支払いしたんですが、ホットとアイスの両方を買ってきてくれたんです。

「女性は冷えるからあたたかい方がいいかなと思ったけれど、病院の中は少し暑いから冷たいのも買ったんだ」とおっしゃっていて、その細やかな気遣いにほろっときました。

また、病院の帰りには、自分が慣れ親しんだ道を歩きたいとおっしゃっていたので、「じゃあ、任せるね」とその道を一緒に歩きました。

わたしがその道をはじめて通ったので少しはしゃいでいると、その方が「もし、田舎からおふくろが来て、一緒に観光をしていたらこんな風だったのかな」とぽろっとおっしゃったことが印象に残っています。

——Homedoorへの関わりを考えていらっしゃる方へメッセージをお願いします!

まずは、第一歩を踏み出されてはいかがでしょうか?

社会の一員として、参加されることで皆さんの何かが変わります。
私も寄付やボランティアに参加することで生活や社会への視点が大きく変化しました。それは、人生においてとても面白いことです。

寄付には技術も才能も必要ありません。ほんの少しの決断があれば。

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ボランティアやサポーターの皆様のお力添えにより活動は継続できていますが、年々宿泊希望者は増え、相談者が抱える社会的な背景も複雑になってきています。

よりていねいな支援を多くの人に提供するために、冬のサポーターキャンペーンを行っています。よかったら特設ページと動画だけでもみていただけたら嬉しいです。

すでに283人の方が新たにサポーターとしてHomedoorの仲間に加わってくださいました! 皆さまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

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お読みいただきありがとうございました。いただいたサポートは、生活にお困りの方への支援として使わせて頂きます。