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#2.「愛聴名盤」〜あなたの名盤聴かせてください〜【スピッツ】編

レコード、カセットテープ、CDなど時代によって音楽を届ける媒体は変わって来ました。現在は配信世代真っ只中といった時代でしょうか。

そんな中僕はNHKさんの方で不定期?で放送されていた名盤ドキュメントという番組が僕は大好きでした。アルバムの制作の裏話や他のアーティスト分析など、すぐさまこの番組の虜になりまして…笑
何か自分から発信できる機会があれば自分の名盤を語りたい!と同時にもっと色んな名盤を知りたい!ということで今後は募集もしていきたいと思ってる所存でごさいます。

とりわけ最近では滅相アルバムで通しでツルッと聴くという文化は減ってきましたねぇ。
そんな現在だからこそ、この企画をやりたいと思います!題して

〜「愛聴名盤」あなたの名盤
聴かせてください〜


#2 スピッツ 「三日月ロック」

愛聴名盤企画第2弾はスピッツ!
初回は椎名林檎さんでしたのでボーカル草野マサムネさんとの同郷繋がりとも取れますね笑
「三日月ロック」Release 2002年9月11日


アルバムを聴く前に‥ちょこっと自己分析!
様々な角度から美メロが顔を出す
今では定番となったスピッツと亀田師匠の最強タッグ産みたてホヤホヤの名盤をとくとご覧あれ!


M01.「夜を駆ける」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

オープニングからこんなに胸を打たれ、惹き付けられるイントロがあったでしょうか。僕はまだ22年しか生きていないが洋楽、邦楽その全てでこの曲を上回る美しい旋律を聴いたことがありません。イントロからずっと鳴っているメロディがなんとも叙情的。流行り言葉で言えばエモい?ってやつなのかな?跳ねるようなドラム、世界観を壊さない程度にロックなギターとベース。そして何よりもこの曲の注目ポイントは間奏部分にあります。思わず目をつぶって感傷に浸ってしまいます。

個人的ではありますが別記事でも書かせて頂いていてこの楽曲をJ-POP21年始ランキングの1位にさせて頂いていますので是非そちらも!

M02.「水色の街」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

スピッツの楽曲では様々な色が登場しますが、ここでも水色というカラーが出てきます。ただこの水色は僕らが知っている空色とはまた違うものを掻き立てるような気がします。綺麗なところだけをピックアップせずに敢えて皆が取り上げない陰の部分も見せ、「歌詞は陽、サウンドは陰」この組み合わせがどこか人生を表すような構図になっている気がします。

ポップスにおける4番バッターであるサビをラララで成立させるあたり…て今考えると代表曲の「ロビンソン」でもルララ使ってましたね笑

M03.「さわって・変わって」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

絡まる足をマサムネさんは夏蜘蛛だったりこの曲ではタコの足で例えたりするあたりスピッツの歌詞は文学的と言われる所以ではなかろうか。
それらが直接的なワードであろうと隠喩や比喩であろうと上品に聴こえるのは何故だろうか?
老若男女問わずファンを獲得した秘訣がそこに集結していると思う。

ちなみにMVを見て僕自身はオクターブ奏法というものを知りまして、同時にピックスクラッチもこの楽曲で知りました笑
僕がスピッツを好きな理由の1つでベースが曲の真ん中にある事を挙げたいのですが

M04.「ミカンズのテーマ」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

スピッツは完全なるLIVEバンドなんだけど発売してきた楽曲の殆どを1度はLIVEで披露しており、(恐らくLIVE、フェス等お客さんの前で演った事ない曲ってほんと数曲だと思う)
この楽曲はリズム隊鬼門だなぁと思うがスピッツのメンバーにかかればお手の物笑

コーラスワークはメンバー全員で行われておりスピッツメンバーの異次元さが垣間見えます笑
こうしたレベルの高さを見るとスピッツのコピーバンドって大変だよなぁと思う。歌唱力もそうだし個々の演奏力、表現力がないと成立しない楽曲ばっかりで。だからこそ30年経った今でも代わりがきかない日本有数のロックバンドだと改めて感じる。

M05.「ババロア」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

スピッツから教わった言葉はとても多い笑
滅多に使用されない打ち込みが導入されたこの楽曲で何故ババロア?というハテナまでが見透かされてる気がしますね笑
でもなんだろう、例えば君に会いたいって言葉の君を花に例えたり夜空に例えたりしますよね?
だったら君をババロアに例えてもいいんですよ笑 このくらい突拍子もなくて唐突なものに君を重ねると凄く深みが増すような気に最近はなっています笑

M06.「ローテク・ロマンティカ」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

90年代のJ-POPの最大の武器であり手法である転調という音楽技法がある。スピッツもデビューは91年であり、90年代に生まれ生きたバンドであるが転調を見せる曲は少ない気がする。(ライバルだと公言しているMr.Childrenのヒットシングルの中には転調を見せる楽曲が多い)そんな中スピッツの楽曲の中でも数少ない転調を見せる。テツヤさんが弾くギターソロも珍しくスライドバーを使用したものであり、スピッツとしては珍しいが凝縮されたご機嫌なナンバー。

M07.「ハネモノ」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

美しいメロにはみ出すことなく言葉が乗っているから歌う時に何の違和感もなく歌うが、活字にして歌詞カードを読んだ時にこれどういう意味?と
なる事は恐らくファンの皆さんなら必ずある現象でこの楽曲にも「カモミールフレイバーの星」「無理矢理晴れた日」など語感の良さに紛れながらマサムネさんの造語のような言葉達が沢山登場する。

強弱がとれていてまさにスピッツワールド全開で
ほんとに個々の演奏能力が高くないとここまでのものは表現出来ない。まず繰り返されるアルペジオに乗っかるベース。サビにかけての爆発力を見せる歌声とドラム。
※歌詞引用はスピッツ「ハネモノ」より引用

 M08.「海を見に行こう」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

どことなくセピアな色を漂わすチェンバロも曲中のテーマであるバスというのがとにかく乙。車でもなく汽車でもなく移動手段がバスだということに意味を感じる。当時オンエアされていたCMソングにもなりましたがそちらはJRさんとのタイアップでした笑
フォークソングのようにシンプルな構成なのだが頭の1行目からマサムネさんのハスキーなハモが全編に渡って聴こえる。

M09.「エスカルゴ」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

とにかくLIVEで盛り上がるこの楽曲。スピッツのLIVEでは定番で近年のコンサートでは必ず披露されている曲。なのにマンネリ化すること無く毎度新鮮な気持ちでこのイントロを聴いた瞬間ノレるのはこの楽曲が愛されている何よりも証拠だ。

最近はキー自体も半音上がっていて(オリジナルキーはF)勿論、演奏だったり聴こえ方を配慮した判断なのだろうけど普通年齢を重ねたら下げるよね笑 未だにキーを上げて演奏・歌唱できる超人さを感じる楽曲。

M10.「遥か(album mix)」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&石田小吉

ド頭のコーラスワーク。これに尽きる。未だに鳥肌が立つ程綺麗で美しい。スピッツの世界観に生と死(セックスとデス)というテーマがある事を知らない人は意外と多いと思います。(ここを知るとスピッツの見方が変わってより好きになる!)この楽曲には色んな憶測が飛んでいますが答えを言っちゃうと案外つまんないからとマサムネさん本人が仰るように色んな推測ができる方がファンの感性も豊かになるのでは?と思ったりもします。

僕自身はスピッツを3歳くらいから好きで、幼い僕を魅了させたMVがこの曲にはあります。大人になった今でもあのストーリーに何の意味があって何のメッセージがあったのだろうと悩む。なので誰か独自の見解で良いので教えて欲しいと思います笑 

M11.「ガーベラ」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

このアルバムが発売される前、メンバーが発売される事を望んでいなかったベストアルバムが発売されたり、世界情勢で言えば9.11があったり大きく心を揺らしたものが多かったのかなと思います。ガーベラという花の花言葉は「希望」であったり「前身」などという非常にポジティブ要素の強いワードがあります。数ある花のうちガーベラという花が選ばれた真相はわかりませんがスピッツらしい心に優しく寄り添ってくれる楽曲です。

M12.「旅の途中」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

タイトルがまさにですよね。
本作が発売された2002年はデビュー10年を過ぎた頃。ロックバンドとしてまだまだ加速していく自らを鼓舞する意味でも旅の途中な訳です。
僕らオーディエンスが人生の旅の途中でスピッツからたくさんの名曲という宝を貰った反面、バンドは更に手を休めることなく道を外れること無く新しい宝物(新曲)を届けてくれた事は勿論当たり前の事ではないのだ。

スピッツデビュー20周年を祝った書籍のタイトルにもなっています。ぜひそちらも!

M13.「けもの道」
作詞作曲 草野マサムネ 編曲 スピッツ&亀田誠治

草野さんは音楽ルーツとして、自身でコピーバンドをやるくらいTHE BLUE HEARTSが好きだったそう。そんな先代ロックバンドが「人にやさしく」という偉大な楽曲の中のフレーズに「ガンバレ!」という歌詞が出てくる。この時ロックバンドのシンガーがストレートに頑張れという言葉を歌う事はとてもセンセーショナルだったと思う。
時を超え、パンクというルートを外れて別の道で輝いたスピッツ4人のそれぞれが強い音を放つラストに収録されたこの楽曲はロックバンド「スピッツ」として奏で、そして放つ言葉「フレーフレー」はまさに憧れの存在に並んだ瞬間ではないでしょうか?


アルバムを聴いた後にちょこっと自己分析!
マサムネさんがアコースティックギターを持つ楽曲、エレキギターを持つ楽曲。打ち込みサウンドをも網羅して多様性、オールマイティさを見せた全てにおいてバランス感覚のとれた超傑作。


皆さんから皆さんへ名盤の輪をかけて
どしどしレビューして欲しいあなたが選ぶ名盤を
お待ちしておりますっ!

今回は海外に影響されて金曜日更新になります笑

※個人的解釈、個人的意見になります…
間違った意見には情報をください…

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