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60周年 60選集 The Rolling Stones Final

人間1つのものに打ち込んで魂を注いで、その輝きが60年続くものってなかなか見当たらないと思う。還暦をゆうに超え、それでも尚世界を圧倒させるロックバンドがある。1962年に誕生し半世紀を超えてもまだまだ脂が乗ってて色褪せない楽曲、衰えないスタイルで魅了しその生き様はまさにロックの象徴である。

ちょっとカッコつけてみたが簡潔に言えば、STONESの60周年を祝おうという事です笑
60周年にちなんで60選オススメ楽曲紹介!

今回は最終回!
前回をご覧になっていない方はそちらも是非!!

※尚、今回はMV多めの楽曲紹介になっておりMV等は過激なものからショッキングな映像等を含みますのでそちらを危惧される方はここでブラウザバックを推奨致します

「You Got Me Rocking」
~カッコよさに磨きがかかった90年代の顔〜

幾つになってもロックだねぇと言わせる様な仕上がりになっている。バンドはデビュー30年を過ぎても尚、加速し続ける。その証拠に本作を収めたアルバム「Voodoo Lounge」は95年のグラミー賞ロックアルバム賞を獲得した。発売当初こそ跳ねなかったらしいがじわりじわりと評価を上げ、時代は移り過ぎても世界中が彼らでノリ続けたのだ。結論、「Voodoo Lounge」を引っ提げたツアーは90年代で最も成功したコンサートツアーで認知されている。アリーナ、スタジアムその両方でロックンロールが鳴り響いたのだ。

「Like A Rolling Stone」
〜まさに転がる石が大師匠の名作をカバー!〜

まず前置きとして不要だと思うがこの名曲の持ち主は【Bob Dylan】だ。そしてこの「Like A Rolling Stone」は名作「Highway 61 Revisited」のオープニングを飾ったナンバーだ。この世界的楽曲をカバーをしたアーティストは多数いる。【Jimi Hendrix】や【Neil Young】そして【David Bowie】などが挙げられ日本のアーティストも多数カバーをしている。どのような経緯で90年代に入ってカバーをしたのかは不明だが逆を言えばもうこの頃はほぼオリジナルで勝負していたバンドがこの時に歌いたいと思いカバーした特別な曲を吟味あれ。


「Anybody Seen My Baby?」
~渋みも魅せる新しい音がバンドを引っ張る〜

シンプルにベースを聴かせるのはオリジナルメンバー【Bill Wyman】に変わり加入した【Darryl Jones】が奏でる新しい音だ。失恋ソングに見せかけて間奏部分にはラップに乗せてロックンロールを布教するというセンセーショナルな一面も併せている。前回も述べたがこの楽曲が発売された90’sはオルタナティブやグランジ旋風だったのかな?と思っている。それを加味してロックバンドの先生としてまだまだロックが生きてることを証明するような力強い1曲になっている。またMVに登場するド派手な女性は【Angelina Jolie】というような話題性もある。(Mickが当時相当入れ込んだというゴシップは置いとこう)

「Out of Control」
~LIVE披露多し90年代の中心曲~

90年代のRolling Stonesはオリジナルアルバムの発売こそ2枚に終わるのだが一方で世界各地をまわるワールドツアーをメインに活動していく。実はこの頃のツアーは普段では演らない曲を取り入れたり初期の頃の懐かしい曲を披露したりでライヴバンドとしてのテクニカルな部分、そしてセールス面を含んだパブリシティな部分の両面でトップを走り続けた。今までSTONESが行ってきたLIVEの中で演奏回数が多いランキングが出たのですがこの楽曲は上から24番目に名を連ねており(90年代でノミネートされていたのは上記であげたYou Got Me RockingとOut of Controlのみ)90年代を代表する定番曲になったのだ。

「Don't Stop」
〜21世紀になってもカッコイイが止まらない〜

ロックが若い者だけのものじゃない事をこのバンドが証明してくれるように21世紀になっても加速し続けます!40年記念に発売されたベストアルバム「Forty Licks」に収録された新曲の1曲だ。ここに収録されている新作にはハズレがなく特に「Stealing My Heart」なんかは個人的にはお気に入りベスト10に入れるくらい好きだ。
デビューした頃のメンバーに、20歳の若者に20年後もロックスターでいるのか?という問いであれば全然想像がつかなかったかも知れないが、今あえて同じ質問をすると死ぬまでロックスターでいると直答するだろう。若い=ロック。カッコいい=若い。ここがイコールでは結ばれないのだ。

「Rain Fall Down」
〜異次元を越えた伝説バンドの追加点!〜

2006年に通算4度目の来日公演を迎えたバンド。当時テレビ朝日だったと記憶しているのですが10分位の番組枠で新作だった「Rain Fall Down」と「Streets of Love」のMVを流す番組あったと思うんですよね…笑(テレ朝だったはず…)それに煽られるように熱が上がっていったのを覚えている。
リンクを貼ろうとするとYouTubeでは年齢制限がかかっていて、「あれ?テレビではオンエアできてたのに?」と思っていたらヴァージョンが2つあるみたいでした笑
個人的にはMickがギターを持って歌う曲が好きだったりする。(勿論ステージの端から端まで動き回るスタイルも好きだが)構え方がカッコイイのよ…

「This Place Is Empty」
〜還暦を越えた声質に出た波乱万丈を語る〜

沁みる…
年齢を重ね、何時如何なる時もKeithは皆のヒーローで憧れであり続けた。Keithボーカルの曲もRolling Stonesの歴史を辿る際には欠かせないパーツになりコンサートの中盤に用意されているKeithコーナーが好きな方も多いと思います。
何度かRolling Stonesのコンサートを観に行きましたがこの楽曲に関しては生で見た事があると自慢させてください笑
何を演るのかな?とワクワクできるし予想が楽しい。重めのカジノを持てば「Slipping Away」だなと思うしロニーがスティール・ギターの為に座ったら「HAPPY」だなと思う。そんな瞬間が好きだったりします。

「Doom and Gloom」
〜まだまだ年齢を取らないロックソウル~


デビュー50周年を迎えた際に発売されたベストアルバムに収録された新作。
未だにこんなロックスピリットを感じれるゴリゴリのロックンロールが出来るのか!と衝撃を受けた。明らかにこの一撃でロックアーティストの寿命が伸びたと思う。こんなに歳を取ってもカッコよく居られる事に気付き勇気づけられた人は世界にごまんといるだろう。
つい先日2012年の50周年LIVE「GRRR Live!」が発売され本楽曲も収録されていますのでそちらも是非!

「Ride 'Em On Down」
〜原点回帰!ブルースは冷めず覚めず鳴る〜

ルーツミュージックになっている全編R&Bカバー楽曲を集めたアルバムはSTONESの原体験が味わえる1枚だ。初期のSTONES好きはクレジットでよく目にした【Howlin' Wolf】の作品も収録されており、本国イギリスでは初登場1位を獲得し、まだまだ現役である事が垣間見えた。
僕自身もやはり古いブルースなどはRolling Stonesで覚えさせて貰った。初期の頃のカバー曲は原曲を聴く前にSTONESで知ったのが殆どだし、懲りずに今作でもカバーした楽曲はまたこのアルバムをきっかけに素敵な元曲に出逢えました。カバーをされる側のキャリアである彼等のルーツカバーがここにあり!

「Living In a Ghost Town」
〜コロナ禍で魅せた8年ぶりの新曲〜

世界各地を襲ったコロナウイルスによるパンデミック。さすがにこの流行り病には勝てないと思っていたところこの男たち、まだまだ熱かった。というかいつの時代もそうだった事忘れていた。STONESは現在(いま)を歌うロックバンドだということ。コロナ禍になりロックダウンを見せた
今は各々が遠くに居ても演奏できるようになった時代。実際にそれぞれの家でそれぞれの音を聴き「You Can't Always Get What You Want」を奏でていた。その後、悲しい事にドラムを叩くCharlieが亡くなってデビュー当時からのメンバーはMickとKeithだけになってしまった…
が、しかし。皆に愛され旅立ったCharlieが天国で鳴らすビートに残された3人がステージで共に呼応するだけ!これがロックていうもんよ。

これにて完結!!
長きに渡り視聴してくれた方、こんな個人的なファンの戯言にいいねをくれた全てのロックファンに感謝します。楽曲を推薦するにあたって個人的に好きなといったエゴはなるべく捨てて選出しましたがやはりキャリアの長さを感じました笑
その長さが故にどこから入っていいのか分からないといった取っ付きにくさが少しでも緩和すればいいと思いこの企画をやらせて頂きました。
半世紀を過ぎた今でもこのバンドをきっかけに音楽を始める夢追いバンドマンの為に。

ーあとがきー

今年(2023年)はMickとKeithの生誕80年目に当たる年であり、そしてそんな中囁かれているニューアルバムの噂。さらに同世代を生きた【Paul McCartney】と【Ringo Starr】の参加のニュースも飛んで来ています。
目の輝きが全く消えずに衰えていない…お次に楽曲紹介でお目にかかりするのはRolling Stones待望のニューアルバムになりそうですね。

ー完ー

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