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不登校になると勉強が遅れて取り残されるという心配


私は家庭教師として不登校のサポートを10年やってきました。

不登校の子どもを持つ親御さん、学校に行っていないと心配になることの1番は勉強のことですよね。

勉強に遅れてついていけないという不安です。ですが、ついていくとはなんなのでしょうか?

実は私は不登校だけを専門としているわけではなく、受験指導の家庭教師もやっています。家庭教師として独立する前はローカルながらそこそこ大きな学習塾に勤めていたこともあります。

塾にしろ家庭教師にしろ、毎年のように1年生の内容からやり直したいという中学3年生、高校3年生がたくさん来ます。そうです、学校に行っていても学年の内容を理解している子ばかりではないのです。そもそも塾などの半数以上の教育産業はそれで成り立っているといっても過言ではありません。
15年ほど前に七五三問題というのがありました。学力調査とアンケートでわかったことですが、学校での学習についていけている子どもの割合は、小学生で7割、中学生で5割、高校生で3割というものです。それからこれまでの間に、効果的な対策が取られたとは思えませんのでおそらくそれほどこの割合は変わっていないんじゃないでしょうか。というか、この調査がされた頃の子どもたちはいまとっくに社会に出て働き盛りですよね。

要するに、学校に行っていれば勉強についていったことになると考えること自体が間違っているかもしれませんよということです。

以前、養老孟司さんが長野県知事との対談の中で、小学校の高学年になるまでは野山で遊ばせとけばいいとおっしゃっていました。低学年で引き算や割り算をやるとつまづく子もいるが、6年生ぐらいでやればなんてことはないんだというような内容だったと思います。ちょっと乱暴な論ではありますが、一理あるなあと思いました。

私の生徒の中には、中学2年生から18歳まで引きこもりで、中学生の勉強からやりなおして2年で有名大学に入った子がいます。8歳で覚えようが、10歳で覚えようが、13歳で覚えようが、18歳で覚えようが、九九は九九ですし因数分解は因数分解です。

勉強なんか後回しでもなんとかなるものです。

他に大事なことがたくさんあります。

読んでくださりありがとうございました。


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