ワイン論争とCHOW CHOW
「ピーマン風味のワインって知ってる?」
ある知り合いのこの一言で僕はワインの沼にハマっていったと思う。
もともとワイン自体は好きだったのだが、別に詳しくないし、そんな風味のするワインなんて飲んだこと無かったので興味が湧いた。
どんなにインパクトのある味わいなんだろう…と。
だが、色々話を聞いていくと、そのピーマンの風味の理由は「軽さ」にあることが分かった。
正直ちょっと残念だった。
僕は軽い赤ワインは邪道だと思っていた。
お肉には赤ワインというのであれば、その暴力的な肉の旨味に打ち勝つのはやはり暴力的な「重さ」こそが正義だと思っていたからだ。
だから今までカベルネ・ソーヴィニョンやシラーなどをよく頼んでいたし、実際に彼らは素晴らしいペアリングを披露してくれる。
だが、赤ワインの世界はそれだけではなく、言わば「柔」の戦い方もあるのだということを知らしめられた。
CHOW CHOWというビストロで。
CHOW CHOW
センター街を抜けた、いわゆる奥渋にCHOW CHOWは店を構えている。カウンターの上にはウチにないワインなど無いといわんばかりの数のワインが敷き詰められている。
早速聞いてみた。
「ピーマン風味のワインってありますか?」
こんな頼み方する人いるのかも分からないし、店員さんもそれで分かるものなのかと思っていたけど、そんなものは杞憂だった。
「あ~ピーマンね、ありますよ」と6本ほどずらっとカウンターに。すげぇなオイ。
おすすめ聞きながら3本まで絞って、あとはエチケットで選んでみた。
ちなみに青野菜っぽい香りを出すものは品種的にはガメイが多いとのこと。
試しに飲んでみたけど、もう本当に軽い赤ワインは邪道とか言ってごめんなさいでした!!!
口当たり軽いからスルスル行くし、野菜っぽい香りがスッと鼻に抜けてくれるから、お肉やチーズだけじゃなくて、お魚料理にもめちゃくちゃ合う。
「柔」な戦い方、好きです…。
料理もどれもめちゃくちゃおいしいけど、白子のフリット是非食べてほしい。
衣の中に凝縮されまくった旨味と熱さがそこにはあります。
あと、ワインじゃないけど、CHOW CHOWが伊豆のクラフトビール屋さんとコラボしているIPAがおいしかった。
IPAって苦いイメージ強いけど、ここのは本当にフルーティ。
フルーティって聞いてもぶっちゃけ信用しないこと多いけど、マジでジュース感覚だったからびっくりした。
ワイン目的じゃない来店だとしても、このビールだけで満足度は爆上がりな気がするな。
リンク↓
https://goo.gl/maps/L4e85H2x8hfPiyXp9
はい、とまぁワイン回でした。
美味しいだけじゃなくて料理の楽しみ方の選択肢が広がった日だった、大人になった気分。
結論、なんでも偏見は良くないってことだね!!
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