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勝浦・色川の旅【4】ー名古屋への特急の中でー

勝浦・色川の旅【0】
登場する場所と本

勝浦・色川の旅【1】
色川での日記

勝浦・色川の旅【2】
勝浦駅までのハイエースの中で

勝浦・色川の旅【3】
面白い形の岩の上での日記

名古屋への特急の中で

またもギリギリでバタバタしてしまった。
あと3分で発車ということで、料金は車内現金で支払うことに。
本当は足湯に浸かりながら最後の日記を書くつもりだったけれど、叶わず。

多くのお客様の利用が見込まれます、とアナウンス。
確かに行きよりも乗っている人が多い。
みんなどこかへ出向くのか、帰るのか。
新宮に着く。
多くの乗車待ちの人たち。

人は自由だけ持って生きてゆくことはできないのだと思う。
自由とは、自分に由ること。
それだけを持って生きるとは、一人で生きるということ。
一人でも生きられるのかもしれないけれど、「でも誰かとならば人生ははるかに違う」。
人はみんな偏っている。
偏りというのは、他のものと比べるからそうなのであって、それだけで見れば偏りはなくなる。
偏りのない自分は自分で持つことができる。
自分の偏りを発見し続ける自分でいること。
その先、自由がはるかに輝くようになる。

まもなく熊野市とのアナウンス。
またどこかへ向かい、帰る人たちが乗り降りする。

ーおわりー

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