チームが停滞したとき、意識したい3つのこと
関わっているプロジェクトで、
と、チームの停滞を感じることがありました。
そこで思い出したのが、「いとなみを取り戻す」という本です。
この本の中に何かヒントがあったような気がして、読み返してみました。
すると、確かにありました。
チームが停滞していると感じたとき、意識できるといいな思うポイントを3つ発見したので、ご紹介します。
チームが生まれたきっかけに囚われない
大槌刺し子は東日本大震災をきっかけに生まれたブランドです。
震災から4年後の2015年、復興支援のイベントが下火になり、「復興支援」という文脈だけでは、製品販売を続けるのが厳しくなった状況があったそうです。
「復興支援」と「これからは、刺し子そのものの魅力をさらに押し出していくべきではないか」、ふたつの思いを行ったり来たりしながら、たどり着いたところが、こちら。
どんなチームにも「生まれたきっかけ」があるものだと思います。
自分が意図したものもあれば、意図しなかったものもあるかもしれません。
どんなきっかけでも、それはチームのアイデンティティです。
でも、それは「アイデンティティのひとつ」なのです。
「生まれたきっかけ」は大事かもしれないけれど、そこに囚われる必要はなく、未来へ向けての新しい道標を掲げ続けていいのです。
ビジョンを見据える
ずばりという感じですが、やはり「ビジョン」は大事です。
でも、チームに「生まれたきっかけはあった」としても、「ビジョンがない」ことはあるものです。
それらは別物で、ビジョンとは「目的地」のことです。
ビジョンは、チームのメンバーで「つくる」ものだと思います。
つくる意志がなければ、ビジョンは自然発生するものではありません。
「今さらビジョンなんて…」と思うところへ立っていると感じたとしても、「ビジョンをつくる」という意志を持って、その作成に取り掛かることがチームの流れを変えるのだと思います。
ビジョン・目的地を見据えれば、ぐるぐると迷走することではなく、そこへ向かうことへ健全にエネルギーを注いでいくことができます。
一人ひとりにチームをつくる力がある
大槌刺し子の運営者であるNPO法人テラ・ルネッサンスは、「人は誰かが助けるものではなく、自ら助かるもの」と信じているそうです。
きっと、チームでも一緒です。
「チームのことを、自分一人の力なんかでどうにもできない」
そう諦めてしまうことがあるかもしれません。
確かに、一人きりの力では変えられないこともあるかもしれません。
テラ・ルネッサンスが大切にしている言葉に、
というものがあるそうです。
チームの中で、自分一人の力は微力だけど、無力ではないのです。
チームが停滞していると感じたとき、その流れを変えていく力は、チームのどのメンバーにも備わっています。
微力かもしれないけれど、待っているのではなく、自分にできるアクションを起こしてみる。
その小さな動きが、チームの流れを変えることに繋がっています。
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