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映画「ロストケア」を観て

映画「ロストケア」を観ました。


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ネタバレが嫌な方は、スキップしてくださいませ。
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色々なことを考えました。
日本は、高齢化社会と言われて久しいです。
その中で、「介護殺人」も他人事ではない話題だと思います。
家族と共に生きること。
そこに「介護」が入ることで、苦しむ可能性があること。

「絆は呪縛にもなる」

「人が人を殺すのは悪で、国が人を殺すのは正義」

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映画を観ていて、「正義」という言葉がよく出てくるな、と思いました。
正義って、やっぱり「正しい」ものなのかもしれません。
でも、「正義」は一つではないと思います。
「優しさ」も一つではないかもしれません。
一つではないものを、どちらかだけに決めようと押し付けると、それはもうまざり合えなくなってしまう気がします。
それでも、誰かと共に生きていく中で、「決める」という場面もあります。
「民主主義はプロセス」みたいな言葉を聞いたことがありますが、それぞれの「正義」「優しさ」があることを認識し、受容し、「決めていくプロセス」を共に歩み続けることが、「まざり合っていくこと」かもしれません。
綺麗事みたいになっているかもしれませんが、これは相当根気がいることだな、と思います。

人にしてもらいたいと思うことは何でも、
あなたがたも人にしなさい

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「人には、見えるものと見えないものがあるんじゃなくて、
見たいものと見たくないものがあるだけなのかもね。」

そうなのかもしれません。
「介護殺人」って聞くと、すごくネガティブで、もちろん起こらない方がいいことで、目をそむけたくなる話題かもしれません。
でも、「見たくないもの」にするのではなく、「見ようとすること」。
自分で感じた、考えたことが、自分の言葉や態度になり、「誰かと共に生きていくプロセス」を助けてくれるのだと思います。


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