雑感note〜師走の読む日〜
昨日読んだ柴田聡子の「きれぎれのダイアリー」が最高に面白かったです。
電車の中で、人目も気にせずニヤニヤしてしまいました。
2017年11月〜2023年9月までの1ヶ月毎のダイアリーたち。
僕のお気に入りは、2018年10月の「顔が好き」です。
柴田さんの文章を読んでみると、「言葉って、自由だ」と感じます。
「言葉は不自由だ」というのにも頷けるのですが、それだけでニヤけさせてくれるほどの豊かさが言葉にはあります。
12月は、1年の終わりという否が応でも「節目」を感じさせてくる月です。
忙しいと言われているのは「やり残したことをやり遂げたい」という人の心理が関係しているのではと思っています。
そんな月が半分以上過ぎていますが、今日は「読む日」と決めていました。
今月は「読む日」と「書く日」をつくって実行してみたのですが、これはよいですね。
今日読んだ本たちも最高に面白かったです。
言語学的ラップの世界
僕はこの本を読むまで、ラップとヒップホップの違いを知りませんでした。
なるほど。
そして、ヒップホップとは、
もの。
めちゃくちゃかっこいいですね。
人生で大事なことはみんなゴリラから教わった
オス同士のぶつかり合いに巻き込まれて、右腕の肘から先を失う大けがをした「ドド」。
ドドが生き延びられたのはどうしてでしょうか。
そこには、「ドド自身のたくましさ」と「周りのゴリラたちがそれを信じていた」というのがあるように思います。
きっと、人も「自ら助かる力」を持っています。
何かを一方的にしてあげることが全てではないし、一人ひとりにある「自ら助かる力」を奪うことはしたくないです。
ゴリラを間近で野外研究をされてきた著者の「生の声」が文字となっている本でした。
世界をきちんとあじわうための本
帯にある、
という言葉にはハッとさせられる威力があります。
僕たちは、世界で生きているはずだけど「世界とはこういうものです」と言い切ることはできないです。
そんな「世界」をどうやって「あじわう」のか。
そのヒントがある本でした。
設定って、たくさんあるものですよね。
それ自体に対する疑問とか違和感は、「そういうものだから」という訳のわからない理屈で、湧き上がってくることすら拒まれてしまっているようにも感じます。
そこを問い始めると、「面倒臭い人」なんて言われることもあるかもしれません。
でも、僕は面倒臭い人だし、そうあり続けていいと思っています。
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師走の読む日。
楽しい日でした。
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