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はみだす はみだす はみだしそうだ!

こちら読みました。

最近、「俯瞰して自分を知ること」に興味があります。

「自分を俯瞰して見てみる。」
それはどういうことでしょうか?
俯瞰とは、

高い所から見おろすこと

Oxford Languages

です。
高い所、離れていった所から眺めてみることで、より自分について知ることができる。
それは、

・世界の中で自分がどのように在るのか
・自分が周りとはどのように違うのか

そういうことが見えてくるから、「俯瞰すること」「自分を知ること」ができるのだと思います。
でも、「俯瞰すること」で見えてくるものは、それだけではありません。
そのことについて、この本の中に書かれているように感じました。

「つながり」には、ふたつの働きがあります。
存在の輪郭を強化する働きと、
反対にその輪郭が解けるような働き。

はみだしの人類学

輪郭が解ける。
それは、自分の役割などが初めから自分の中にあったのではなく、
「誰かとの関係のなか」で生まれる、
という視点です。
本の中にはまた、

「わたしたち」と「かれら」の「つながり」を、
それぞれの差異を強調する方向で比較するのか、
別の境界線の引き方境界線を越えて共有される側面に注目して比較するのか。

ともありました。

輪郭を強化する。
輪郭が解ける。

ひとつの見方よりも、
複数の見方を手にしていたほうが、
「わたし」も「わたしたち」もともに生きやすくなるのではないか

どちらの視点の方が正しいとか、優れているとか、そんなことはどうでもよくて、
どちらの視点も持っておくことが「生きやすさを生んでくれる」
そう感じます。

本を読んで新しい知識を得ることとか、
noteを書くこと、
そういうことは、
「矛盾を抱いて生きていくこと」
とも言える気がします。
こちらの本とは正反対のことがあちらの本では書かれている。
昨日のnoteとは矛盾したことを今日のnoteに書いている。
流れる時代の中で、流れる自分を生きていく。
「生きていくことは矛盾すること」
と言うのかもしれません。

矛盾と共に生きていく、それを軽やかにしてくれるのが、
「いくつもの視点を持つこと」
なのだと思います。

輪郭を強化する。
輪郭が解ける。
形を持ったわたし。
役割を演じるわたし。
流されないわたし。
流されるわたし。

どちらの視点も、どんな視点も必要で、大切で、愛おしいもの。
だから、欲張りにどちらも持っておきましょう。

記事の初めの方に、「俯瞰して自分を知る」という言葉を書きましたが、
これもね、
「近づいて近づいて浸りきって自分を知る」
そういう視点もありますよね!

軽やかに生きてまいりましょう!

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