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フリーター女の四国放浪記 その1:とにかく怖いが旅に出る

はじめに

これは30歳フリーター女の、2週間ほどの四国旅の記録である。
2週間の旅を放浪と称していいものか?とも思ったが私には間違いなく放浪だった。

備忘録として、または書き残すことで得られるものに期待して。
友人たちや旅先で出会った人たち、または私のことを知らない人に
少しでも面白がってもらえるように書いていく。

私は旅のあいだ、とても真剣に自分に向き合ったように思う。
そしてこうして文章を書いている今も。



なぜ旅に出たのか

まず旅をしようと思い立った理由について。
物心ついた時からずっと抱えている閉塞感や、自己コントロールの喪失感、対人関係への不安感。
それらから抜け出すきっかけが欲しいと強く願ったから。

なぜ四国なのか?ということについては、
村上春樹の小説『海辺のカフカ』が心にずっと突き刺さっていたから。
世界でいちばんタフな少年にならないといけない15歳のカフカが、
家出をして夜行バスに乗り込み、香川の高松へ向かい、さまざまな人に出会って…という物語だ。
(この小説との関連については後で改めて書きたいと思う)
平たく言うと、「家出」にものすごく憧れていた…ということになるのだろうか。
(家出に憧れる30歳、ヤバかろう。でもしょうがないのだ、これが自分だから…)

短くない旅に出るにあたり、
「いつ行くの?楽しみだね!」
「いいなあ、羨ましい」
など、友人や知り合いから言葉をかけてもらったが、私としてはそれどころではなかった。
とんでもなく怖かったのである、旅そのものが。

地元の金融機関を失意の中退職して、自信喪失。2年間の引きこもり生活。
社会復帰の足がかり…と考えて入ったカフェバイトを続けており、
肩書はいまだ実家暮らしフリーター。

明日こそ、明日こそ動こう。
それでも恐怖感やらなんやらで雁字搦めにされて動けない自分。
そんなことを2年ほど繰り返し、ほとほと自分に嫌気がさしていた。

つまり、恐怖で足がすくんでどこにも行けない自分を、
旅によって強制的にぬるま湯、コンフォートゾーンから追い出すという試みだったのである。
それは私にとって凄まじい恐怖感を伴うものだった。
仕事や人間関係においてチャレンジを避けてきたのも(そもそも引きこもりになったのも)、
ただ恥をかいたり、傷ついたり、理想に遠く及ばない自分を自覚することに耐えられなかったからである。
それでも今、動かなければ、毎日の閉塞感の中で、自分を変える少しの行動すら取れないまま、
ただ息をしていることすらどんどん辛くなっていくだろうと、どこかで理解していた。

あまりの不安に動悸が止まらなくなったり、吐き気がしたりする自分をなだめて
なんとか飛行機に乗り…そして無事に、2週間の旅程をこなすことができた。

旅に出た経緯としてはこんな感じである。

note自体、読むこともあまり無ければ書くのも初めてなので、
読みにくかったら申し訳ないです。改善していきたい。
でもやっぱり文章書くの好きだなあ。
これからコツコツ書いていくから、たまに読んでくれると嬉しいです。

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