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「脱会社員」の自由は善なのか

「まだ会社員?」

突然そんなことを言われて、
僕は言葉が出てこなかった。

あるセミナーに出かけたときのこと。
テーマは人材育成。

凡人サラリーマンの自分は会社と
家庭の関係性に閉じこもりがちだ。

周りの視野も狭くなりがちである。
それが進行して仕事が一時的に
行き詰まると、メンタルヘルスにも
影響がでる。

だからセミナーに限った話ではないが、
あえて居心地の悪い場所に
行ってみる


そこで自分の居場所のありがたみを
知ることもあるし、今の職場で
活かせる学びや気づきを得ることも
できる。

割と会社員でも参加できますという体で、
中小企業の経営者の集まりなんて
参加してしまうと、それはそれは
ソワソワしてしまう。

それはもう会話をしようものなら、
見ている景色が違う。
少し落ち着いてサラリーマンの
自分を客観的に見るとてもいい機会。

冒頭のセリフはもともと知り合いの
経営者の方がそのセミナーに参加
していたことから、久しぶりに
挨拶したときに声をかけられたものだ。

君はまだサラリーマンじゃなくて
経営者の道を歩んだほうがいい、
そう言ってくれてるようにも
思えたが、すぐに頭の中でかき消された。

経営者は、自由に見える。

そういえば、うちの親父も
事業が好調だったときは
スポーツカー乗り回して
昼間しか働いてなかったな。

こんな言葉を思い出す。

なんでサラリーマン続けているの。

好きを仕事にして独立したら、
全部うまくいったよ。

会社に自分の人生を依存するなよ。

これらは実際に私が友人に言われた言葉だ。
彼らは本心から言っている。
他意はないということもわかっている。

父親が自営業だったが
雇われる方を選んだ。

新卒で入った会社は小規模企業の
法人営業を経験した。

そのせいもあって、
中小零細の企業の悲喜こもごもを
見てきた。

そしてその難しさ、
サラリーマンを今も続けているのは
そんな理由なのかもしれない。

ただ今は経営者として
独立するか、会社員を続けるかの
2択の時代ではなくなってきている。


複数の会社に所属して
仕事をすることも、副業として
全く本業と違う仕事をすることも
珍しくなくなった。
雇われる立場でも自由が
見えてきていると感じる。

サラリーマンで社畜と呼ばれるくらい
働いている人材であっても
雇われる力があれば
自由と言えるのではないだろうか。

自分にはこの会社しかない。
そう愛社精神を持つことは悪いことではない。
ただそこにしがみつくと、
だんだん窮屈になってくる人も出てきそうだ。

いまの仕事に全力投球。
そこでどこに行っても通用する力を
しっかり養う。再現性のある形で。

自分が「人材のコマ」として、
モビリティーの高い人材であり
続けるためにできることはきっと
たくさんある。

このまま会社員を続けていいのだろうか。
そんなことを考えて、
フランチャイズ紹介会社のパンフレットを
思わず取り寄せたり、独立開業なんて
キーワードでネット検索をする
前にまずは本業に邁進しよう。

少なくとも、あなたが私と
同じ凡人サラリーマンなら、
きっとそれから別の道を考えるのでも
遅くはない。

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