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チャレンジャーとしての熱波師体験記〜神戸サウナ&スパ〜【サウナリーマン日記番外編】

仮面ライダー、
ウルトラマン、
もしくは連続殺人を解決するような
名探偵か。

誰にだって幼いころに抱えた夢という
ものがあるだろう。

もっと言うと、「なりたい職業」
というやつだ。

子供のころはとてもキラキラしている。
周りの大人もそれをもてはやす。

ただ結局は、
多くの人がそれを忘れるか現実という
荒波にもまれて自己限定をし、
うまーく正当化して毎日働いている。
私もその1人なのかもしれない。

その一方で大人になってから、
それなりの
キャリアを積み、新しい職業を
目指すのも、できる時代になってきた
のではないだろうか。

50歳になった父親が
「お父さんはYouTuberになりたいんだ」
そう言うチャレンジャーな大人が
いたっていい。
収益化できるかどうか、うまくいくか
どうかは全く別の話だけれども。

大人になって十分に時間が
経ってから目指すものがあったっていい。

65歳になってから、司法試験に
合格し弁護士になって
ご活躍される方もいる。
たとえそれがわずかな可能性だった
としても。

その可能性の芽を断ち切ることは、
誰にもできない。
やりたいならやろうよ。
やるしかないだろう。


そんな目標が私にもできたのだ。

漢の夢、
いやサウナーとしての夢。

それはあるクラウドファンディングが
きっかけだった。


その中の一つになんと熱波師を
体験できるコースがあるではないか。

熱波を受ける側から送る側へ。
ただの興味本位と言ってしまえば
それまでだが、無性に申し込み
ボタンを押したくなっていた。

この本に出会えたことも
背中を押してくれた。

年齢を経ると少しずつ「守りに入る」
ものである。

人から怒られるのも怖くなるし、
会社と家族以外のまっさらな新しい
コミュニティに所属するのも
エネルギーがいる。

勇気もいるし、ストレスもかかる。
いろんな言い訳をつけて、
「やらない」選択ももちろんできる。
なんら直近の生活に大きな支障は
ないのであろう。

しかしながら、確実に言えることがある。
新しいチャレンジをしない。
今までの経験や知見が通用しない環境に
一時的でも自分自身をさらすこと。

これらをしないと人は老けこんでしまうの
ではないだろうか。

それはメンタルやフィジカルとか
部分的なものではなく、
社会人として、人としての話。

常々死んだ魚の目をして会社で
働きたくないと思っている自分に
とって、「ポジティブなストレス」に
さらす環境が必要だった。

そしてスケジュールを無理くり
やりくりし、名古屋から神戸への
サウナ旅を企画したのである。

そしてやってきた新神戸。

名施設中の名施設。
神戸サウナ&スパ。

歴史を感じるね

「熱波師体験」とは言っても
きちんと入館料
というお金を払っているお客様に
実際に約3時間の研修ののちに熱波を
送るというもの。

だから
生半可な気持ちでやるわけにはいかない。

まずは前日の夜に研修と実践を
行う。タオルを振るのは野球の練習で
シャドーピッチングの練習をしていた
20年前以来のこと。

鏡の前でいろいろやってみるが、
やっぱり難しい。
タオルが予想以上に重たいし、
動かすにも力の加減の感覚が
なかなか掴めない。

それなりに熱波を受ける側は
そこそこ経験しているつもりだったが、
甘かった。

侮っていた。

高い位置から熱波を送らないと、
お客様のイメージの位置には届かない。

それね実際の高温のサウナ室での
リハーサルをやってよくわかった。

タオル1枚座って熱波を受けるのと
服を着て熱波を送るのとはわけが違う。

汗だくになりながらタオルを振り回す。
軌道がなかなか安定しない。

そんな出来の悪い生徒を
副支配人含め、先生役のスタッフに
丁寧にフォローいただきました。

本当にありがたい。

そして翌日の10時が本番だ。
休日なので眠れないわ。
ビールしか喉をとおりません(笑)

そして迎えた本番。

配慮がありがたい



11.7度の水風呂もリニューアルされた
フィンランドも満喫し、
万全のコンディション
でメインサウナで熱波
を行う。

まずはタオルの旋回。
弱い熱波、そして強い熱波と
3つの学んだ技術を発揮。

熱波を受けた実際のお客様が
グーサインをしてくれて
すごく嬉しかった。
神戸サウナ&スパのお客様は
なんて優しいのだろう。

足の裏が想定以上に熱くて、
火傷しそうになってしまったけれど、
これもまたいい経験。

終わった後の謎の達成感が
たまりません。

足元が火傷しそうになるほど
熱くなりながら、タオルを振るなんて
なかなかできる経験ではありません。

フィンランドサウナの前で
記念写真を撮れたのもいい思い出です。

普通はスマホ持ち込めないから
貴重なショット



これからももっともっとサウナのことを
知って、もっともっとサウナを楽しみたい。

あらためてそう思えた旅。
チャレンジすることは、
遅すぎることはない。

あらためてやらない後悔より、
やった後悔のほうが自分には
性があっていると心の底から思える。


まだまだ自分に妥協せず、
限定せず前を向いて歩いていこう。
最後の最後までチャレンジャーとして。
いい歳して笑われたっていい。 
1ミクロンでも前に進んだって
自分が実感できるのであれば。


そんな機会を与えてくれた巡り
合わせにありがとう。

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サウナリーマン日記も50回を突破しました。
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