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サードベースコーチの力量とビジネスの関係

夏の風物詩。

今年も暑さ対策として
2部制にするなど、
ルールを変えながら進化している
高校野球。

夏の甲子園の各チームの
ベンチ入りメンバーは20人。
最低でも47都道府県の代表チームが
集うので「20人✖︎47チーム=940人」
がおよその
全国大会に出られる選手数となる。

1,000人を切る選手数しか
出られないことからいかに
狭い門かわかる。

最後までトーナメントで戦うので、
優勝チーム以外は最後は負けることになる。
99.99…%の選手は負けて終わる。

野球はチームスポーツでもあるので
個人の力だけではどうしようもない。

甲子園も狭き門だが、そのエリート
選手が目指すプロ野球もさらに厳しい。

2023年プロ野球(NPBの12球団)の
ドラフト会議で指名され、プロ野球
選手になる権利を得たのは122名である。

なったらなったで激しい競争が
待っている。
実際、入ってくる選手がいれば、
結果が出せず引退を余儀なくされる
選手もいる。

NPBのホームページによると、
2023年戦力外・現役引退選手は
153名にのぼる。
その平均年齢は27.1歳。
平均在籍期間は6.8年というもの
であった。  
彼らのセカンドキャリアも
話題になることが増えてきた。

大谷翔平選手をはじめ
我々が知っているような
プロのプレイヤーはいかに過酷な競争を
勝ち抜いて活躍している選手である。

結局野球だけずっと続けて
幸せな世界が広がっているわけではない。

バッターが打てないボールを投げる。
遠くに打球を飛ばす。
誰よりも速く走る。

そんな一つ一つのスキルが
どんなに秀でていても、
一生食べていけるスキルに
なるわけではない。

それは他の競技も同じで、
その指導者にでもならない限り、
大半の人間は現場から離れた
違う仕事を選ぶことになる。

「人生のレギュラーになれ」の意味

大半の人間はプロとして
飯を食っていけないのだから、
アマチュアの指導者は
その競技を通じて
教え子達がどのように
プレイヤーとしての経験を
伝えていくが重要になる。

そんなことを上記のデータを
見ながら考えていた。

私がかつて高校球児だったときの
指導者の言葉で忘れられないのは、
この見出しに書いたとおりだ。

数多いる控え選手の1人だった自分に
とっては大きな言葉だった。

それはきっと「レギュラーに
なれない=人生の負け」
ではない
ということ。

それぞれの役割がある。
その役割で輝いて活躍できる場所がある。

たとえばサードコーチ。
その役割は、走者に走塁の指示を出したり、ボールの所在などの情報を伝えることだ。
大抵はレギュラーではない、
控えの選手が務めることが多い。

ただ彼らに求める能力は
多岐にわたる。

彼らに必要な資質はいくつかあるが、
特に重要なのが「状況把握力」、「判断力」、そして「伝達能力」。


点差やその経過などの試合状況、
ランナーの走力、相手チームの
守備力などのあらゆる状況を
総合考慮して判断する。

これは社会人になってから、
ありとあらゆるビジネスの場面で
通用する力である。

もちろん人格形成も含めた、
教育的な要素があるのもわかるが、
今回はこの観点で書きたい。

どんなに活躍しても、
その一瞬だけ輝いても、
人は思い出だけではご飯を
食べていけない。

当たり前の事実だ。

何かしら、その競技を
通じて学びを得て、
そのときはわからなくても、
その人の人生の大きな土台に
なっていることはある。
本人が気づいていないこと
さえあるかもしれない。

サードコーチでもアルプススタンド
の応援団の一員でも、試合のプレイヤーとして
試合に出てなくても、
その将来の土台になることは
学ぶことができるのではないか。

自分がもしアマチュアの指導者なら、
勝ち負けよりもそれを意識して
指導するだろう。

勝ち負けにこだわるのは、
社会に出て、プロに
なってからでも遅くはないのだから。

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