幸福度を高める時間術~自分の時間をロックせよ~
朝から晩まで会議詰め。
子供の習い事の送迎。
ひどい時は妻の冷たい視線を
感じながら、休日に持ち込んだ
タスクをこなす。
みんなに与えられている
時間は1日24時間。
平等であるにもかかわらず、
ここまで慌ただしく過ごす人と、
ゆっくり過ごす人がいるのだろうか。
それは時代や文化、そしてその人の
環境によって時間感覚が変わるから
だろう。
今日は慌ただしく過ごす現代人に
必須な1冊とともにシェアしたい。
時間感覚を味わうこと
楽しいことをしていると、
あっという間に時間が過ぎる。
退屈な単純作業をしていると、
時計の針の進みが遅く感じる。
もっと時間を有効に使いたい。
自分の成長につなげたい。
そこばかり追い求めていると、
気がついたら、時間があっという間に
過ぎているということになりかねない。
実際に2023年の6分の1が終わっている
事実に愕然としているのは私だけでは
ないだろう。
ブラックジャックという漫画がある。
主人公が思いを寄せる女性が、難病に犯され、子宮全摘のため、自身が手術することになった。
その手術室の告白の場面。
女性らしさを失ってしまう可能性が
ある彼女は、
「でもこの気持ちも手術が終わったら
消えてしまうのね」
という。
そこで返した主人公のセリフ。
「いや、この瞬間は永遠なんだ」
ここから分かることは、
人生とされる長い時間において、
最高に輝く一瞬の時間があり、
その一瞬はそのあとの人生を
輝かせるものであるということだ。
それはささやかなことでいい。
あくまで個人の感覚なのだから。
幼いころ、祖父に褒められて
頭を撫でられた記憶。
はじめて逆上がりができた
瞬間の記憶。
相手に自分の想いが伝わった
瞬間の記憶。
誰もがそんなハイライトの場面を
頭の中の画像で鮮明に思いだせる
ものが何かしらあるはずだ。
過去の記憶がたとえ少しづつ
曖昧になったり、美化されて
しまうこともあるかもしれない。
ただその記憶をいつでも取り出して
味わうことができるなら、
少し時間感覚は緩やかになる気がする。
時計に頼り過ぎない時間の過ごし方
パリ経営大学院のアン=ロール•セリエらの
研究によると、
時計に頼ってスケジュールを決めた人ほど、現在の自分に満足できず、ポジティブな感情を味わう量が少なく、創造的なタスクが苦手な傾向
が見られるという。
まさに自分の意思で決められない
会議を詰められて、テンパって
しまっている自身を言い当てられて
いるようだ。
そこで、先ほどご紹介した本から、
イベントタイムという時間の過ごし方を
実践してみることにした。
時計の表示に従ってスケジュールを
組み立てるのをやめたのだ。
仕事はコントロールが難しくても、
せめて休日ぐらいは縛られたくない。
これは南米や東南アジアの文化圏で
よくみられる時間の過ごし方らしい。
イベントタイムは、
その時々の出来事に反応して
日々を過ごすやり方である。
「お腹がすいたらご飯を食べる」
「ブログの記事を1つ書き終わったら、
買い物に行く」
この過ごし方の良いところは、
それぞれの予定の始まりと終わりを
自身でコントロールできるため、
メンタルに余裕をもたらすというものだ。
実際にやってみて分かったことは、
自分の感覚だけで過ごすことは
こんなに快適だと思わなかった。
もちろん全ての予定が消化できる
わけではないけれど、
1時間カフェにいるというよりも、
この本を1冊読み終わるまで
コーヒーをおかわりして過ごすほうが
自分の充実感が非常に高いことが
実感できた。
私たちは腕時計をつけていなくても
常にスマホを通じて時間を
確認できる環境にある。
ただ時計の針の進み方を
一切合切無視してしまう過ごし方を
休日にすることは、あなたの
時間感覚の満足度を間違いなく
高めることができるだろう。
そこで最後にテクニックを
紹介しよう。
自分の時間をロックすること。
ここでのロックは鍵をかける
の意味合いだ。
休日の数時間でもいいから、
誰にも邪魔されず、時計を
気にしないタイムゾーンを作る。
いっそスマホも機内モードに
してしまえばいい。
映画やショッピングなど、
あなたのやりたかった活動を
とことんやってみればいい。
時間を気にしないあまりに、
予定を超過して家族に怒られてしまう
かもしれないが、そのリスクを考慮しても
一度は実践してみてほしいのだ。
自由に時間をコントロールして
味わっている瞬間はとてつもない
満足感をもたらす。
ぜひ一度やってみてほしい。
IT化やデジタルのおかげで、
我々のできることは増え、
生産性は上がったかもしれない。
スマホ1台で簡単に飛行機や
ホテルの予約ができるようになった。
一昔前と比べて格段に便利な
生活ができるようになった。
ただ時間が慌ただしく過ぎていく
だけで、気がついたら何も残って
いなかった。
そんな寂しい人生にならぬよう
極上の人生の一瞬を求めて、
スマホと時計をほったらかして
今日は街に出てみよう。
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ほーりーは
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