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女性のためのホリスティック栄養士って?

わたしは産婦人科の病院に勤務してきて25年目、ホリスティック医療に出会いました。ホリスティック医療に憧れ、そんな栄養士になるぞ!とただいま奮闘中です。

今日はなぜホリスティックな栄養士に至ったか「栄養士になってから今日までの道のり」について書かせていただきます☆


今から27年前 産婦人科のクリニックに新卒採用されました。

わたしは初めての職場にたった一人の栄養士として何をしていいのかさ~っぱりとわかりませんでした。

周囲も栄養士の仕事がよくわかっていないので、とりあえず調理室で調理。

すると勤務初日に、とあるナースが調理室に顔を出し「栄養士がいるって聞いたんだけど。栄養指導してほしい患者がいるの~」と言うじゃないですか。

も~うΣ(゚Д゚)びっくり。

まじで?今日やるの?今から?え?何もわからないんですけど?

しかも制服もできていない4月1日。高校生のときの赤いジャージ上下にエプロン姿で調理中だったのよ~。

ホントに 最初の妊婦さんごめんなさい!

新卒無知の栄養士が妊婦にどんな話ができたもんだか、わたしは思い出したくない(*ノωノ)

この経験が3日くらい続き、

使わせていただいてる診察室の1室の机でひとり…

やばい(;_;)

しか気持ちがなかった。

勉強せねば!と焦るも勉強する場がどこかもわからない。

次に栄養相談の依頼を受けたときのために資料など作り始めたのだけど、それが合っているのかもわからない。

よって卒業した短大に再び通い、怖~い恩師に見てもらうということを始めました。

働いているのに、職場の中で自分だけが取り残された感覚。

働いているのに、新卒として散っていった友から置いていかれた感覚。

この感覚が長くわたしの中にあり、ず~っと焦っていた気がします。

そんな中、院長の助言でかの有名な愛育病院の栄養課に研修に1週間行かせていただく貴重な体験を得ました。栄養士が何人もいる職場でみなさんにかわいがっていただいた1週間。スタッフとして調理に携わり、愛育病院の給食をお手伝いできる、愛育病院の栄養指導を見学させていただける、なんと幸せな機会でしょう♥ようやく何をするかが考えられてきました。

その頃には後輩も増えました…。でも年も大して変わらないし、ただキャッキャと彼氏の話題を中心に楽しくしておりました。が、あるときもやもやが起きます。すご~く楽しくていい関係だったわたしたちは3年位するとどんどん関係性が悪くなっていきました。さらにそこから5年間、実に孤独で後輩たちとの距離や溝は増すばかり。でも自分の仕事に対する姿勢はず~っと変わらず、わからなさすぎる不安を解消するためにひたすら勉強してました。

そしてあるとき出会いが♡

栃木で開催された日本母性衛生学会に当院のナースが発表すると言うからついていったら、研修で行かせていただいた愛育病院の栄養科長とトイレでばったり。

研修の後も季節のあいさつやら無理に用事をつくってお世話になっておりました。なにせ仲間がいなくて孤独でしたから、藁にもすがる思いでしがみついていました。

その科長があなたに紹介したい人がと、当時東大大学院生だった助産師をわたしに引き合わせてくれたのです。学会会場のトイレの中で…。

そこから目まぐるしくわたしの栄養士として方向性が変わりました。

わからない、わからなさすぎる

と言っていた日々だったのが、その大学院生の女性たちと共にデータをまとめ、発表してみる ということになったのです。人様に何をお示すするだなんてとんでもなかったのに、東大大学院のカンファレンスに参加させていただき、学びを深めデータをまとめ…

初めての学会発表をしました。

ほどなくして、自らの妊娠出産育児を経験しました。子どもを持ってみて初めて「わたしってすご~くだいじな仕事をしていたのだわ」と自分で驚きました。

だって赤ちゃんがお腹に宿る前に食事を整えて身体を準備するなんて当たり前のことが全く世の中の当たり前にはなっていないのです。

妊娠中に適当な食事をしていたら、間違いなく赤ちゃんの栄養状態もろくでもなくなってしまうのです。さらには分娩まで悪影響を与えます。

妊娠中のママの栄養状態は、母乳の栄養成分にも影響します。授乳期に適当な食事をするなんてあり得ませんが、妊娠中からもその影響があるのだなんて、どのくらいの人が知っているかしら?

その毎晩続く夜泣きが!

産まれた赤ちゃんの小ささが!

赤ちゃんが大きすぎて帝王切開になったわけが!

妊娠糖尿病と診断されたわけが!

産後の大出血が!

離乳食を食べてくれない赤ちゃんが!

もしもあなたがその理屈を知っていて、ある程度あなた自身で回避できた可能性が知識としてあったなら、どんなにあなたの妊活と妊娠、出産、育児が楽になるのか。

知っているかいないかで、人生大違いになります。

ず~っと楽に妊活と妊娠、出産、育児期を乗り越えられます。

わたしたち産婦人科に勤めるものは、育児が始まってようやくその大変さとか感動とかがわかって、患者に寄り添えるいい仕事ができるようになるものだと思うのです。

その後優秀で明るく、そしてわたしを信頼してくれる後輩にも恵まれ、と~っても仕事が充実して楽しい日々でした。わからないことを調べる方法は一方的に学ぶだけでなく、自らデータを使って解析をしてみればいいということができるようなりましたし、すばらしいスタッフどんどんにも恵まれました。

就職して10年が経過し、マタニティ雑誌の連載や監修、講演の仕事などがちらほらと入り始め、何もわからなかったわたしがだれかに何かを伝えられると自信をつけてきました。

でもね、やっぱり10年経ってみても「産婦人科の栄養士は周産期の栄養を学ぶ場所が無い」これは変わらない現実でした。

次男を出産した翌日に、トイレでご紹介いただいた女性(現在は某国立大学の教授ですよ~)とともに出版社の依頼で、全国の主要都市にて開催されるセミナーの講師を務めることになります。

わたしの務める病院では栄養士が妊婦の栄養相談にあたりますが、多くの産婦人科では助産師が保健指導と称して、食事の指導をするようです。ところが、その助産師や看護師は栄養の知識が無いのです。そこに着眼した出版社のクリエイター(自称)が助産師向けの栄養のセミナーを企画し、その先生に講師を依頼したわけです。私はその先生から共に講師を務めるお誘いを受けた、ということです。

手前味噌ですが、このセミナーは非常にご好評いただき、現在11年目となります。

そのセミナーは参加者のほとんどが助産師か看護師なのですが、ぽつぽつと現れる栄養士。わたしのように、産婦人科に就職したものの、何をどうしていいかわからなくて困っている方が全国にいたのです。妊婦という特殊な栄養については、学校の知識だけでは到底間に合わないのですね。

そのような方々と個人的に連絡をとり、応援しているうちになんとかネットワークを作って互いを支えあえないものかと考え始めました。

そして訪れたチャンスがこれまた日本母性衛生学会学術集会でした。

2013年のその学会は、わたしたちのすぐ近くさいたま市で開催されました。

その学会で委員を務めた当院院長、そして会長、同じように委員を務めたさいたま市内の開業医の院長先生のお力を借りて、シンポジストとして話をさせていただき、さらにはその後「周産期から女性の食を考える」決起集会を開くので、レストランにお集まりいただきたいとお話しさせていただきました。

不安でいっぱいでしたが、レストランで予約していた人数はちょうど集まり、そこで「周産期から女性の食を考える」会は「母子栄養懇話会」と名付けられ、我こそは世話人をやります!という方にも恵まれ、母子栄養の研究会兼ネットワークが作られたのです。現在は「NPO法人母子栄養懇話会」として助産師栄養士だけの勉強会ではなく、妊婦向けのイベントなども開催いたしました。

NPOのお仕事はボランティア。当院の院長がそのNPOの代表を務めておりますので、通常の病院の業務中にもNPOの仕事はやらせていただいております。が、実に片手間となりやすい。事務局を務める他の栄養士ももちろん同様の状態で踏ん張りました。キャパの大きくないわたしには、2足の草鞋はしんどいです。でも他のスタッフの手前、100名を超える会員の手前、いつも先頭にいなければと日曜日は勤務日以外、勉強会などに出向き、気づけば自分の時間など全くない日々を過ごしておりました。

にもかかわらず、2016年に妊娠が発覚。2017年に第3子出産後も仕事のスタイルを変えずにいたので、ますます多忙を極める日々。

いや、10年ぶりの赤ちゃんを迎えて、むしろもっと栄養知識への欲が高まりますます勉強を深めていました。

そんな勉強会の中で出会った「ホリスティック医学」だったのです。

感動しました!

わたしが追い求めていた医療はこれだわ♡と心から信じました。

つわりやダイエットの栄養相談、これまで伝えてきたことがピタリと重なった気がしたのです。

つわりはなる人もならない人もいる。これは体質なのでしょ?とあなたは思うかもしれない。

でも第1子はつわりが酷いのに、第2子では経験しなかった、なんて話いくらでもあるのです。

体質の違いならば、妊娠ごとに変わらないはずです。

つわりは心と身体の状態を表しているとず~っと考えてきたわたしは、第3子出産までの間に経験した5回の妊娠すべてでつわりがありませんでした。

いえ、つわりの症状があっても、気持ちに整理をつけるとスッキリと普通に生活できるのです。

ダイエットもうまくいく人と難しい人との違いには似たように心と身体の整理が必要です。

『心と身体の仲良し』が鍵だということです。

そうなったら、これまで自分がやってきたことに対して疑問を持つようになりました。病院での仕事がしっくりこなくなりました。

病院での栄養士の仕事は、「医師の指示によって栄養指導をする」のが大前提なのですが、ちょっとした体重増加などを問題としてとらえ、その言葉尻でストレスになっていく妊婦が多いのです。

妊婦さんって本来もっと幸せでいてほしい存在です。妊婦がストレスなく過ごすべきことは、赤ちゃんの成長からみても意味があるのです。

『心と身体の仲良し』が鍵だと気付いたら、妊婦の体重指導はストレスを与えるばかりでいいことないわ、とこれまでの仕事を否定し始めました。

妊活に時間がかかる人とすんなりいく人の違いなども似たようにわたしの中ではある法則が見えてきました。

ホリスティックを通して考えると、わたしたち病院栄養士が取り扱う課題は「食」や「栄養」の問題よりも「心」であることに確信を持ったのです。


第3子の育児と2足の草鞋にも限界が来ていたので、仕事を辞める決意をしました。

決意をしても言葉にするのは勇気がいります。やめる時期は自分の中で明確に決めましたが、半年以上も伝えられないままじりじりと時が経ちます。なぜって働きやすい環境でしたし、待遇も悪くないですし、それまで25年も務めてきたのです。いくら決意してもやっぱり言い出しにくい。

このままでは、決めた日へのカウントダウンが狂ってしまうとなった3か月前にようやくその決意を院長先生に伝えたところ、「辞めて何がしたいのか?」と聞かれ「ホリスティックに生きる」ことを伝えたところ、意外にも関心を示しました。

そして次に参加するホリスティックの勉強会に一緒に参加したいとのこと。

2019年ひな祭りの日曜日、四谷の会議室で共に参加した勉強会では、わたしの心はハラハラでした。隣に座る院長先生は一体どんな気持ちで聞いているのかしら?と横顔を眺めていました。いつもは一緒に参加する学会などではよく居眠りされる先生が珍しくちゃんと聞いている……。

前半の1時間が終わり、休憩時間になると私に声をかける前にまっすぐ講師を務めるその当時の会長のもとへ行く先生。どうやらその会長は、院長先生の後輩にあたるようで、講義もさることながら同じ大学出身でこんなに変わった医学(ホリスティック医療)をやっていることに大変興味を持たれたようです。

わたしはトイレに行きたいのですが、何の話をしているのか気が気ではなく、待っていると席に戻ってきて一言。「これはわたしがやりたいことだ」と。

ウソでしょ~~~(;゚Д゚)

研究データを出して、ゴリゴリと一緒にやってきた人の言葉とは思えず…。

「あんたがこれをやりたいなら、一緒にやる」と一言。

勉強会が終わりましたら、なにせ女の子の日でしたから「さよなら~」と速やかに帰宅しましたが、予想外の展開に頭の中は「?」でいっぱいです。

現実問題として、わたしが中心となって広げたいろいろな仕事は簡単にたためないものもありました。

院長先生からの提案は、わたしのやりたいことと病院での仕事を半分半分。病院での仕事は次を任せられる人ができ、時が来たら引退してもいいということになりました。

「なんと、ありがたい!」

もう、稼げなくなっても、仕事がなくなっても どーでもいい!

と思ってやめる決意をしたのに、ホリスティックを生かしながらの病院勤務そして個人の活動をスタートできたのです。

時間的なきつさは、あまり変わりません。3足の草鞋になりましたから(~_~)

でもわたしの信念に基づく仕事ができることで気持ちは軽くなりました。

ホリスティックに女性の健康を支援する

こんなマニアックな考えでは、なかなか顧客獲得は難しいでしょう。

ただの病院栄養士が会社経営、なんて大変なことでしょう。

それでも、

♥医療やサプリメントに頼る妊活

♥自分の至らなさを責める辛いダイエット

♥頭痛や血糖値の乱高下などの不定愁訴

♥妊娠糖尿病や妊娠期の体重管理

♥衛生管理やアレルギー警戒ばかりの離乳食 などに陥る女性の

心と身体の仲直りをするお手伝いをわたし生涯のテーマとしていきたいです。

わたしたちはこの地球上に幸せになる為に産まれてきたのだという考えがわたしの根っこにはあります。

『本当のしあわせ』を目的にしていれば、妊活はその手段の手段に過ぎないのですね。

だからそこに気付けると、ありとあらゆる身体の悩みから解放されていきます。そんな幸せをあなたと体験する仕事を形にしていきま~す。


▼これまでに▼ 開催しました

☆心と身体と食の講座5回シリーズ

☆グループファスティング

☆はじめての妊活 セミナー


▼これから▼ は上記に加えて

♡心と身体と食の癒しお料理教室 4回シリーズ

♡赤ちゃんクッキー作りクラス

♡隠れ家サロン プライベートセッション 1回・5回・10回

などを開催する予定です。


女性が幸せなら、まちがいなく平和なのです。

男性に幸せにしてもらうより、赤ちゃんに幸せにしてもらうより、まずあなた自身が幸せになろう♡

そんな自主性のあるお仲間を募集中で~す!!!


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うざくなったら、消してしまってOK♥

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