水産エンターテイメントカンパニー北辰水産2023年新卒社員による、新入社員研修レポート【豊洲市場編】

             

 ①    2023年入社 M.K

今回私たちは、豊洲市場に行く機会を頂きました。世界で1番の魚市場だと聞いたことはあるが、実際に行ったことがなかったので、私は期待を膨らませていました。実際に行ってみると、その規模感は私の想像以上でした。
 

まず最初に、活魚と鮮魚のコーナーに向かいました。活魚のコーナーでは言葉では表せないくらい大きな水槽に、生きた魚達が沢山いて、豊洲が世界一と呼ばれる所以を感じ取ることが出来ました。
鮮魚コーナーでは深夜0時過ぎとは思えないほどの活気があり、その活気に圧倒されました。そして、社長を始めとした北辰水産の先輩社員の方々の目利きを見学させてもらいました。魚1匹1匹しっかり見ながら買っていく姿を見て、この仕入れの工程があってこそ、お店で美味しいお魚が提供できているんだなと改めて実感することが出来ました。
そして続いて競りの見学をさせて頂きました。
まず最初は鮮魚の競りを見学しました。複数の会社が交互にやっており、それを買い手が次々と買っていっており、その場のピリッとした空気感も含めとても良い経験が出来ました。そして何よりもマグロの競りは圧巻でした。見学エリアからの見学だったにも関わらず、その数や熱気に圧倒されました。

今回の見学を通して、日本や世界を代表する豊洲市場の仕事を数々を見させてもらい、水産業界で働く上で大切なことをたくさん学ばせて頂きました。ここで学んだことを活かせるように、日々努力していきたいです。
 
 
 

②    2023年入社 K.I

午前0時から豊洲市場の見学をさせていただいた。最初に入って目に飛び込んできたのは過去に取引された最大級のマグロのオブジェだった。
自分の伸長よりも大きくいつかこの大きさのマグロの実物を見てみたいと思った。その後案内された管理棟ではその広さに驚かされた。以前、見学させていただいた柏市の市場に比べ、水産会社の規模が大きく複数社入っており、さらに1つの会社につきいくつもの部屋が割り振られ、豊洲市場の規模の大きさを物語っていた。
また、豊洲市場で働く方が使用する長靴が保管されている部屋では、部屋一面に長靴が所狭しと並べられており、全てに靴内の湿気を取り除く装置が割り振られており、水産市場の技術の最先端を垣間見ることができた。



 
実際の市場の視察では、さすが世界最大規模というだけあって、市場の面積も広く水産類が入った発泡スチロールが高く積まれていた。
いくつか、中身を確認させていただいたが、勤務しているうえでよく目にする魚種も多く中には福岡の店舗では見られない魚種もおり、逆に福岡でよく見る魚種がこちらの市場では全く見ることができず意外なところで地域差を感じられ、宝箱を空けるような感覚で楽しめた。
 
特に、初めて目にすることができたキングサーモンの大きさには目を疑った。よく目にするサーモンの数倍の大きさがあり、値段を聞いたところ5,000円/kgで14kgということで70,000円だった。このキングサーモンが2尾もいるというのだから驚きだった。エビや貝などを扱っているエリアでは生きた状態の伊勢海老が発泡スチロールにつめられる現場に立ち会うことができその大きさとヒゲの長さに驚いた。
魚種を活かしておく生簀のエリアでは、大きな生簀がいくつも設置され、生簀の中の籠1つにつき1尾で鯛やヒラメなどが保管されていた。横を通り過ぎていくだけだったが、1種の水族館のようなに見えとても楽しかった。鮮魚のセリの視察では、多くの仲卸業者の方々が時間になると一斉に中央に集まりセリを開始していた。
この時、水産会社は4社あり2社同時並行でセリを行っていた。何とか何を言っているのか聞き取ろうとしたが、15分間全く聞き取れず終わり、仲卸業者の方々の聴覚のすごさを感じた。3時間ほど時間を空けてマグロのセリの現場を見学させていただいた。今回は見学エリアから見学させていただいたが、一番遠くの壁まで見えないようなエリアに左側にマグロが、右奥に冷凍されたマグロが中央手前にカジキが陳列されていた。マグロの数も中で取引をしていた人の数もとても多く、早朝だというのに活気のすごさにおされた。

今回の豊洲市場の見学では、今まで想像することしかできなかった水産市場を実際に見ることで、普段自分たちが店舗で扱っている商品が毎朝どのように仕入れられているのか、そこにどれだけ多くに人が関わっているのかを学ぶ良い機会になったと思う。
 
 
 

③    2023年入社 K.M


豊洲市場にて施設見学
市場の朝はとても早く、日付が変わる頃に見学が始まりました。仕事を始めてから体はだいぶ慣れてきましたが、若干の眠気を残し出発しました。
 
到着し最初に感じたことは、「とにかく大きい」でした。豊洲市場は407,000㎡で、東京ドーム約8個分の広さになります。
 
豊洲市場は、一般公開されている箇所もありますが、今回は特別に普段では入れない卸売場の見学をさせて頂きました!

多くの水産物が並び、様々な水産業者の方々がいました。普段では知ることのできないお魚屋さんの裏側に密着することができました。
 
また、活魚のせりをすぐ近くで見学してきました。新入社員の私達から聞けば、ほぼ暗号でした。あれを聞き取る方々は本当に凄いと思いました。職人です。
 
まぐろのせりも遠くからではありましたが、見学できました。おびただしい数のまぐろが並び、圧巻でした。
 
 市場見学が終了し、朝ごはんを食べました。
美味しいお寿司をご馳走になりました。

とても濃い3日目であっという間でした。普段生活していて知ることのできない"裏側"を知れる特別な研修となりました。このような研修が来月も待っているとなると、私の仕事へのモチベーションも上がりました。これからも魚屋として、サービス業に従事するものとして知識・経験を積むために頑張って行きます!
 

④    2023年入社 Y.S

 23時から豊洲市場見学が始まった。施設内は想像以上に広く、いくつもの部屋が通路に並んでいた。市場にはセリをする場所や運搬の場所だけだと思っていたため、事務所のような場所があることに驚いた。市場へ見学すると夜もふけ始めて街はだいぶ静かであるのにも関わらず、市場内は真っ昼間のような賑わいであった。誰もが普通に各々の仕事をしているのである。荒川副部長は以前「豊洲は時間軸が違う」と仰っており、まさにこの言葉通りであった。市場に並ぶ魚の数は柏市場と比べるととても多く、日本最大級の市場のスケールを体感した。
活魚の場所ではグリル焼き網のような網の隙間に入れられた鯛たちがいた。
傷が付かないようにする工夫らしい。縦向きではあるが塩焼きにされる前から網に並べられている様子はなかなか面白かった。

鮮魚市場では社長自ら目利きをし、柏店や上野店に送る魚を仕入れている所を着いて周らせていただいた。魚の個数を注文する専用の青い用紙は働いている際に何度か見かけた謎の紙であり、ここで使用されているのかと納得した。社長が去った後のカレイが入った発報スチロールの上には「柏20」と書かれた紙が置かれており、きっとこのカレイたちは今日柏店に運ばれて卸担当の人に卸されるのだな、と市場と店舗の繋がりを感じた。またいつも店に届く魚たちは社長や課長といった誰かが仕入れの仕事をした結果の産物であり、沢山の人々の仕事が関わって成り立っているのだと再認識した。柏店へ行くカレイたちには店長たちによろしくと告げてその場を後にした。

活魚のセリは売り主の熱気が凄まじく、聞こえてくる音が多すぎて何も聞き取れなかった。その中で淡々と買い手の人たちは指で値段を表示していたので慣れることができれば、何を言っているのか聞き取れるのだろうと人間の凄さをも感じた。
マグロのセリは活魚とは違った雰囲気であり競り場には少し緊張感があった。黒と銀色でピカピカ輝く大きなマグロが沢山、反対側では冷凍でカチコチのマグロがゴロゴロと並んでおりその様は圧巻であった。例え養殖であったとしてもこんなにマグロは海にいるのかと感動した。

市場見学は実に楽しく、生きている伊勢海老を発泡スチロールに詰めている作業が特に印象に残っている。スチロールから出ようと脚を出しても、尻尾をバチンと大きく動かしても動じずに冷静に伊勢海老を詰めていたのが凄いと感じた。
また図鑑でしか見たことのないアブラボウズ、1.8kgもある大きなイカ、幻のホシガレイ、大きくて惚れ惚れするようなかっこいい黒ムツなど普段見かけない魚をお目にかかれて大満足の研修であった。
 
 

⑤    2023年入社 K.A


豊洲市場に研修に行く機会をいただき、世界最大規模の市場を大観させていただきました。豊洲市場はその言葉以上に活気を持った場所でした。

豊洲市場の内部は残念なことに撮影禁止だったので写真を載せられませんが、テーマパークのように広大でした。豊洲市場で働く方に実際にお尋ねしたところ2時から12時のタイムスケジュールでした。全員が同じ働き方ではないでしょうが時間の流れが違うことを十分に認識できました。深夜なのに今はお昼時なのではないかと感じるほどに人々に活気があり目まぐるしさを感じました。
活魚が沢山置かれている場所では水族館でも感じない魚の強い匂いを感じました。辺り一面を活魚が覆いその端で魚を締める方の技量の高さには驚きを覚えました。自身の身長以上に高く積まれた発泡スチロールの山が更に豊洲市場で扱われる魚の数の多さを如実に伝えてくれました。
次に多くの小売業者や仲卸の方々が商品を購入されているエリアに行きました。初めてなら地図を見ても簡単に目的地にはたどり着けないほどに広大なエリアは大量に積まれた発泡スチロールと業者の方々が多くいました。正直戦場か、と思うほどに圧倒されました。逞しい男性ばかりでしたが負けず劣らずの女性もいて驚きました。魚を買う場所なので魚の話をしていますが、日常会話などもされておりこういった何気ない会話などの全てが信頼関係を構築するうえで大切なのかもしれないと思いました。
最後は競りを見ました。一か所目は競りの迫力を間近で見学させていただきました。正直何が何だか分かりません。競り人が台に立ち始まると仲卸の方々が指で値段を提示しなんと表記しているか分からない手を見て買う人が決まっていく。何の魚が提示されてどの人に決まったのかは全く分かりませんでしたし、何を話しているのかもわかりませんでした。二か所目はマグロの競りです。

本マグロやカジキマグロが並べられた様は圧巻でした。ここでも同様に競りが行われますが一か所目同様何が何だか分かりません。一体いくらの金額がこの瞬間に動いているのか。
世界最大規模の市場は深夜を昼間と感じてしまうほどにパワフルなエネルギーに満ちており終始圧倒される時間でした。
 
 

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