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36歳芸人のとりとめのない日常27。

こんばんは、ドンペンちゃん続投よかったよかった、トゥインクル・コーポレーション所属の単独屋、ジャパネーズのウネモトモネで御座います。

53日目。

西武新宿駅だったか下北沢駅だったか。昨日四天王さんの単独ライブを観に行く道中に視た駅構内の壁に飾られた広告。『藤子・F・不二雄のSF短編原画展』。行きたい。僕が人生で一番最初に影響された漫画家、藤子・F・不二雄先生。ドラえもんやキテレツ大百科も勿論好きなんだけれど、藤本先生の描く「少し不思議」なSF短編がめちゃくちゃ好き。子どもの頃に読んだ『ミノタウロスの皿』にどれだけ衝撃を受けたことか。絶対に観に行こう。これは。こういう時に「一緒に観に行こう。」って誘える友人のひとりでも居たら良かったんだけれども。でもそんな友人がひとりも居ないウネモトモネ、いや宇根元陽だからこそ創れるモノもあるんじゃないかって。

気が付きゃ主催ライブまで1週間を切ってる。年末の平日ということもあって予約数はそんなに伸びていないけれど。いや、まぁ今のジャパネーズだと年末の平日でなくともこのくらいの集客力なのかも知れないけれどもね。でもだからこそ今来てくれているお客様は大事にしないといけない。でもそのお客様ひとりひとりにも人生があるから「一生応援してくれ」「一生観に来てくれ」なんてことは思わない。芸人始めたての頃の今よりももっと他者との関わりが無かった僕はそんな自分本位過ぎることを思っていたけれど。それは我儘過ぎる。誰かの人生のほんの1チャプターに僕の創ったモノが色を添えられていたらそれだけで充分じゃないか。

でもちょっと今回の主催ライブに関しては告知の熱量が足りなさ過ぎているという自覚もあるのでこの週末で何とか頑張ってみようと思う。いやでも日曜は「1日M-1かぶりつきデー」になってしまいそうな気がする。こんなにも知り合いや同期やお世話になっている先輩が出るM-1なんだもの。そりゃあ敗者復活戦からかぶりつきで視ちゃうよね。お前もかぶりつかれる側になんなきゃいけないんだぞ、ウネモトモネ。

来年、なんかもう全部無視して自分が「笑える」というモノを追求した、ストーリー性とか全くない、ウネモトモネ右脳全開の単独ライブをやりたいな、と漠然と考えている。相方にハマっていない芸人のウネモトモネですけれど、右脳全開で書いたネタに関してはそこそこ相方の笑いのツボにもヒットしてるんだ。コントも幕間映像も全部ドラッグ映像視ているみたいな、僕が子どもの頃に視て「なんだかいけないモノを視てしまっているんじゃないか?」って不安になりながらもめちゃくちゃ興奮(性的興奮に近いグチャグチャしたやつ)していたようなあんな作品をぶちまけたい。

横に座っているぼこちゃん(僕の溺愛しているくまのぬいぐるみ)の頭を撫で撫でする。もふっとしてふわっとして何とも何とも可愛い。何べんも言っているけれども、何べんだって言ってやる。この世界に「ぬいぐるみ」という存在を生み出してくれた最初の人。本当に僕は貴方にはどれだけ感謝しても感謝し尽せない。あなたがこの世界に生み落とした仔たちによって、僕のようなおそらく何かしら"人間"にとって大切な部分が欠落していて、この世界を生き難いと感じながらも嫌いにはなれず好きになりたくって、もがき苦しんでいる亜人間たちの心がどれだけ救われてきたことか。

四天王さんの単独を観終わった帰り道。何となくイヤフォンで音楽を聴かずに歩いた。すると街中で視かけた光景がヒントになって新ネタのアイディアが生まれた。こういう事があると、やっぱり外の世界を遮断するんじゃなくって積極的に関わっていくべきなのかとも思う。でも上述のように外の世界を遮断する人間にしか創れない面白さもあると思うし、僕はそういう人の創る面白さが好きだし。嗚呼、本当に難しい。

いつだったかバイト中に視かけたバスケットボールをしている子どもたち。ひとりの子がシュートをした時に、それを視ていた別の子が「良き!」と言っていた。最近の若い人たち(いよいよおじさん発言だな)が普通に会話で「良き」とか使っているから多分そういうことなんだろうけれど。その子は実は平安時代とかからタイムスリップしてきたんじゃないかって妄想した。平安時代に蹴鞠の天才と呼ばれた子どもがひょんなことからタイムスリップして令和の時代にやって来て。同じく脚を使うサッカーとかフットサルではなく、球技という共通点だけでバスケットボールに出逢って成長していく物語。

スラムダンクの映画、観に行こうかしら。昔スラダンのカードダスめっちゃ集めてたなぁ。もう今の時代カードダスって無くなりましたよね?ガシャポンは今でもいっぱい視るけど、カードダスは全然視ない気がする。100円入れてレバー回して5枚束になったカードがヌヌヌッと出てくる(ちょっとスムースじゃないの。摩擦強めなの。)あの感覚。好きだったな。20円で1枚だけ出てくるヤツもあったんだよ。で、キラカードが出て来た時の喜びね。同級生たちはドラゴンボールのカードダスを集めている奴が多かったけれど、僕はスラムダンクとストリートファイターのカードを集めていた。実家探しても何処にもないからきっと捨てちゃったんだろうな。もったいない。

そんな2022年12月17日の真夜中に36歳の芸人が感じたとりとめのないアレコレでした。