「仕事は3年は続けよう」ってほんとかよ?

今でも言われてるんだろうか、3年という謎の信仰。縛り。制約。

私が就活してた2014年あたりはまだまだこの言葉が現役で活躍してた悪しき時代だったんですが、今でも言われてます?そしてみんな気づいてるよね?3年ってなんの意味もないよってこと。石の上にも三年、からきてるのかもしれないけど、キリいいからって使われてるだけのただの目安数字だし、そもそも全ての業界・職種において一律3年っておかしいじゃん。完全に言葉だけがよちよち歩き状態よね。

でもさー、昔から言われてきた言葉だし、やっぱ何かしらあるんじゃないの?

昔から言われてきた言葉だから、現代にも通用するかというとそうじゃないよね。加速度的に変わってく世界でこの言葉は不変だっておかしい。



でも3年踏ん張って良かったって人もいるよ?

そういう人もいるかも。でもその人がたまたま3年で自分が成長できたり、成功できたからであって万人に通用する話ではない。ただのN=1の話。個人個人で状況も違うし、同じ仕事してても学ぶペースはひとそれぞれ。もしそれを同じ職場の先輩が言ってたのならその先輩は3年間で具体的に何を学んだのか聞いてみなよ。そしたら案外「あれ?それ俺もう分かってるな…」ってなるかも。先輩が3年かけて身につけた知識・経験がすでにあなたに身についてるかもね。




「3年すら続けられないやつはダメだ」

上司とかに退職を打診したとき、こんなこと言われたら最悪。げんなり。ぶん殴るのを我慢するだけで偉い。これ以外にも

  • 「3年も続けられないやつはどこにいってもダメなんだ」

  • 「お前に我慢強さがないだけだ」

  • 「逃げ癖がつくぞ」

などなど、ありがたいお言葉をいただくかも。でもこんなこと言う人は辞められたら自分が困るから、こういうことを言うわけで、本当にあなたのことを、あなたの未来のことを心配して言ってるわけではない。でもこういうやつほど、口では「お前のことを心配して言ってやってんだぞ?」みたいに言う習性がある。

そして上記の言葉は、すべて「ネガティブな言い方をしている」だけでポジティブに言い換えると

  • 3年以内に辞める決断をできた=決断力がある

  • 次のキャリアに若いうちから挑戦できる

  • ダメだと思ったらすぐ損切りできる力がある

すげーじゃん、きみ。




謎の呪文「キャリアに傷がつくぞ」

辞めた理由を転職活動時にしっかり説明できれば、キャリアに傷はつかない。今の時代、転職は全く珍しいことではないし、むしろ当たり前の時代になりつつある。3年以内に辞める人もたくさんいる。

厚生労働省が出してるデータを見ると

3年以内離職率は「新規大卒就職者で約3割(31.2%)」

https://www.mhlw.go.jp/content/11652000/000845829.pdf

3割もいる。

前職を3年目で辞めたってことだけで不採用にしていたら、社会が成り立たないよね。もし転職活動がうまくいかないと嘆いている3年以内離職者がいるとしたら、きっと自分の別のところに原因があるのにも関わらず「3年以内離職だからダメなんだ」と自分を納得させているだけ。

もし、本当に企業が「前職を3年以内に離職している」理由で不採用にするのなら会社側がフィルタかけて、応募の時点で足切りするはず。採用活動も人的・時間的コストかかるものなので、そっちのほうが効率いいよね。そうしない、ってことは3年以内離職が採用に何の足かせにもなっていないってこと。



謎の未来予知「今がつらいだけだ。あと1年耐えてみろ。楽になるぞ」

こんなエセ未来人の言うことは無視一択。
ていうか今、つらいのに、それをあと1年も耐えられる?
ていうか、耐える必要ないよね?

誰が言ったかわからない、責任もないその言葉を信じて「人生の貴重な1年間」を「苦しいと確定している1年間」にしていいの?その苦しい1年間を乗り越えた先には100%必ず絶対「楽」が待ってるの?「確定していない1年先の楽」に人生フルベットしていいの?そもそも、その1年間で体とか心を壊しちゃったら何の意味もないし。

3年以内でも、仕事、辞めよう。
まずは考えなしに無職になってみよう。
人生なんとかなるよ。大丈夫。

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