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柔らかでない傷跡

ふと
傷の事を思い出してみた。
自分の中に滞留し続ける傷だったり
或いは
知らない誰かが内側に潜め続けている傷だったり

人は傷つけてはいけませんと
声に出しながらも
軽々しく私達人間は
傷をつけていくが

それについて何故なのかを突き詰めてみたら

生きている
ということを誰かに与えて
目に見える傷でないと
生きている実感がしないんだよ

なのかもしれなかった

私も傷をつけて私を忘れさせたくないと
思うような人がかつて存在していて
その相手とは傷をつけあってみたが
結局共に生きてはいけなかったな

傷をつけて確かめてみる
いつかの自分はそうしていた
腕に傷を沢山生みだした
それは生きている証だった

そんな風に誰かを傷つけていく
それが生きている証なんて
やっぱり哀しいから

傷をつける代わりに
どこまでも一人なのだとしても
愛したりとかそんなことを

していたいってしつこく思うんだよ

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