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「今日のニュース9/26」イタリア、第一党に極右政党


イタリアで総選挙が行われ、メローニ党首率いる極右政党「イタリアの同胞(FDI)」が第1党になる見通しとなった。右派連合が上下両院で議席の過半を制する勢いだ。

右翼が強いのは、間違いなく最近の世界情勢が原因だろう。エネルギー価格の高騰などによる、既存政治に対する不満が、民衆間で爆発しているのだろう。

懸念なのは、極右や右派にはEUとの連携や対ロシア制裁に批判的な意見が多く、ウクライナ侵攻を非難する西側の結束が弱まることだ。また、小規模事業者の税率を下げ一律化する対象拡大や最低年金の底上げ、保育所無償化など、大衆受けする公約を掲げているが、財源確保の見通しがなく、政府債務残高が国内総生産(GDP)比で150%を超えているイタリアの現状を、さらに悪化させる可能性がある。

このような動きは、イタリアだけではない。フランスやスウェーデンの選挙でも極右勢力が伸長した。世界情勢の悪化により、極右政党が力をつけている。これが更なる世界経済の混乱の火種となるのか、目が離せない。



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