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56.大切なのは主張の裏側


自分の主張を伝える為に大切なこと


こちらの主張を相手に伝える際に、何が一番大切かと言うと

かみ砕いて分かりやすく説明することでも、
熱意を持って伝えることでも、
しつこく何度も伝えることでもありません。

相手にこちらの主張を聞いてもらうためには、
「相手の思いを理解し尊重する」
ということが一番大切になってきます。

天理教少年会が発行している月刊誌「さんさい」令和2年1月号の特集で、
「最後の調停官」
と呼ばれる、国際ネゴシエーター島田久仁彦氏の記事がありました。

ネゴシエーター(negotiator)
(商売や取引の)交渉者。
出典 コトバンク


大変参考になる記事でしたので、一部を引用しながら、僕の考えを述べたいと思います。


主張の裏側を聞く

私が培ってきた国際ネゴシエーターとしてのスタイルは、
「いかに戦わない交渉を行うか(いかに双方に利益をもたらすことができるか)」
「難題を解決に導いていくために、いかに交渉相手を理解、尊重するか」
ということです。というのも、これまでに世界中で様々な合意が取り付けられてきましたが、その中でも、結局長続きするのは、当事者同士が納得している合意に限られるのです。つまり、相手を力で押さえつけるような合意を繰り返しても、その下に不満がくすぶっていれば、争いはいつか必ず再燃してしまうのです。
だからこそ、難題を解決するためには、
「一緒に結果を導き出した」
という達成感を双方が共有することが重要で、そのためには、相手と戦うのではなく、
「いかに交渉相手を理解、尊重するか」が大切になってくるのです。


これは国同士の交渉であり、対等な立場での交渉です。

では、相手が子どもの場合など、立場が対等ではない場合はどうすればよいのでしょうか?


………というような考えがすでに間違っていて、どのような人であっても、皆同じ魂をもった人間であり、そこに上下関係は存在しません。

人は油断してしまうと、すぐに、全ての人間が対等な立場であることを忘れてします。

「仕事で部下がミスをした時に、理由も聞かずに怒る」
「子どもが気に入らないことをしているからと、頭ごなしに怒る」
「自分が正しいと、意見を押し付けようとする」
「『それだけハゲてるのなら全部剃ればいいじゃん』と、少しでも残しておきたい気持ちと、まだ生えてくるかもしれない希望を打ち砕く、無責任な言い方をする」等

特に気持ちが高ぶっていたり、怒っていたりすると、相手のことなど気にせず、ついつい自分の意見を通すことだけに夢中になってしまい、
その場では上手く収まったように見えても、相手との間に禍根を残すことになりかねません。

「いかに相手を理解し、尊重するか」ということを心に収めるためには、
全ての人間は対等な立場である。
という認識を、常に持つことが大切だと思います。

俗に言う、ハラスメント全般の原因は、この「いかに相手を理解し、尊重するか」という認識の無いことがほとんどだと思うので、気を付けたいものです。


コミュニケーションの核


私の交渉と他の人の交渉はどこが違ったのでしょうか。
その答えは明瞭です。それは「なぜ?」という問い掛けです。私の調停の特徴は、
「どうしてそのような主張をされるのですか?」
「私達の提案が受け入れられないのはなぜですか?」
というように、「なぜ?」と相手に踏み込み、本当に望んでいることは何かをつかみ、そこから解決案を考えるところにあります。
つまり、その主張の裏側にある理由や動機をつかむところから始まるのです。
そのためには、相手の話をじっくりと聞くということが非常に大切です。交渉のプロというと、立て板に水の如く主張を繰り広げ、相手を圧倒して押し伏せる様なイメージを持っておられるかもしれませんが、実際はその逆で、交渉や調停の世界では、いかに相手に話しをさせるかということが、決定的に重要になってくるのです。それは、相手には相手なりの独自のものの見方、考え方があるので、話しをじっくりと聞かなければ、相手が物事を見ているのは、どういう風に感じているのかを理解できないからです。


心のおたすけの際に「傾聴」が大切だということは、もはや一般常識となりました。
それと同じように、交渉する際にも、相手の話をじっくりと聞くことが大切だといういです。

「自分の主張を言う場面」と「相手の主張を聞く場面」は、正反対の行動をしているように思います。

しかし、
どちらの場合も最も大切なのは、相手の話をじっくり聞くということなのです。

ここに、人と人とのコミュニケーションの核があるように思います。

人は相手に自分の意見を伝える時、まず始めに自分の中で考えまとめ、その結果だけを相手に伝えています。

ですから、その話す言葉の情報量は、氷山の一角でしかなく、その言葉には、理由や動機、本心などは現れていないことがほとんどなのです。

重いたい相談事がある時は、一杯飲みながらとか、食事をしながらといったように、2時間3時間かけて話しをするということは、よくあると思います。

気心しれた中であっても、それだけ長い時間をかけないと本心が出てこないことが多いですし、相談する本人も、自分の気持ちを上手く言語化出来ていないことも多いため、話しながら自分の考えをゆっくり整理していくこともあるかと思います。

自分の本心ですら分かっていない場合が有るわけですから、それを聞き出そうと思ったら、じっくり話しを聞くしかありません。

そうすることで、相手の考え方や思いがわかり、こちらの主張も相手の考えに合わせて、的確に伝えることが出来ると思うのです。


相手の主張に耳を傾けるコツ


私は、国際会議や紛争調停の際、相手の話を聞く時に、まず意識していることがあります。それは、
「自分が何を思うかは、後の楽しみに取っておく」
ということです。
極端な例で言えば、相手がテロリストや銀行強盗、誘拐犯だった場合、やはり、多くの方々は、その犯行理由や動機を自分勝手に想像し、そのフィルターで相手の話を聞いてしまいがちになります。
それでは相手の話しを聞いていても、自分勝手につくった思い込みやフィルターが邪魔をして、相手のことを真に理解、尊重することができず、結果、交渉や調停も良い方向に進めることができなくなるのです。
ですから、私は、たとえどんな交渉相手だったとしても、相手の主張を途中で「それは駄目だろう」「それは分かるな」といった自分基準の価値観で判断するのではなく、そのフィルターをできる限り除外させて自分を「無」にして話しを聞き、まずは、ひたすらに相手を理解するということに努めているのです。


相手の話を聞いている途中で
「この人は多分こんな考えの人間だな」
「この意見には賛同できないな」
「カツラか地毛どっちなんだ… カツラだな」

というように、人は話の途中であっても、勝手に相手の主張を判断して結論を出してしまいがちです。

相手の話しを本当に話を聞くためには「無」になり自分の偏見というフィルターを外す必要があります。

ですから、
「自分が何を思うかは、後の楽しみに取っておく」
という考え方は、美味しいモノは最後に食べる派の僕にとって、新鮮で納得できる考え方でした。

相手の主張にじっくり耳を傾ける為には、自分の意見を一旦横に置かなくてはいけません。

その自分の意見を横に置く行為を、我慢するではなく
「後の楽しみ」
と考えることは、相手の話に耳を傾ける為の、とっておきの思考法だと思います。




おまけタイム


どーも!バレンタインがくる前に、嫁が作った3種類のチョコ菓子を全て平らげてしまった男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!

今日は、おまけタイムに書きたいことが特にありません。

ということで、特に書きたいことが何も無い時は、僕のどうでもいい情報でも載せていこうかと思います。

今日は僕の身長でも発表しようかと思います。

僕の身長は



なんと



166㎝です!


低い!


このままだと、伝説の三拍子が揃った、
「チビデブハゲおっさん」
になってしまうかもしれません。

チビはどうしようもないので、デブとハゲにはなんとか抗っていきたいと思います。


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!


ほな!


引用文献

さんさい 令和2年1月号
発行所:天理教少年会本部














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