55.「人の中の人」になる


人の中の人って何?


「人の中の人」と言われると、どんなイメージを持つでしょうか。
これだけだと、ちょっと具体的には想像しにくいように思います。

そこで、イメージしやすくするために、皆さん聞き馴染みのある言葉、
「男の中の男」の意味をまず挙げたいと思います。

男の中の男
極めて男らしい……
つまり勇気がある、情に篤い、心が強い、身体がたくましい等の特徴を持つ男性を感嘆して呼ぶ言い方。
類語として「漢」、「男気」が在る。
                       出典 ピクシブ百科事典

つまり、「男の中の男」は、
「男の中でも、特に優れた男の特徴を持った男」
という意味で使われている言葉だと思います。

ですから、単純に考えると「人の中の人」というのは、
「人の中でも、特に優れた人の特徴を持った人」
ということになるのでしょうか。

だとすれば、次の問題は
「特に優れた人の特徴」とは、一体何なのか?
ということになります。

見た目が優れている人
身体能力が優れている人
知能が優れている人
髪の毛フサフサの人

こういった能力が優れていても、「人の中の人」とは言えないような気がします。


最近、巷で話題になる本の中に、
「人間力」
といった言葉が頻繁に出てくるように思います。

「人間力」
なんだか文字だけ見ると「人の中の人」と近いニュアンスのような気がします。

そこで「人間力」とは何か調べてみると、

人間力戦略研究会報告書の「II.人間力の定義」においては、「人間力に関する確立された定義は必ずしもないが、本報告では、社会を構成し運営するとともに、
自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力と定義したい。」とされている。
出典 ウィキペディアから抜粋

明確な定義はないそうですが、
「社会で生きていくための総合力」
といった意味合いで使われているそうです。

そう言われてみると、
「人間力」が「特に優れた人の特徴」かと言われれば、違うような気がします。



では、優れた人の特徴とは何なのか


ここから先は天理教の教えを参考にしたいと思います。

天理教では、
「身体は神様から借りているもの」
で、
「心だけが自分のもの」
だとされています。

ですから、人間同士で差がつくところは、
見た目、
身体能力、
知力、
人間力、
といった部分ではなく「心だけ」だということになります。

実は、
「大いなる慈母」という本にもなっている、
東本大教会初代会長 中川よし氏が、
「人の中の人」とはどのような人なのかを述べています。

「人の中の人になりなされや。人の中の人になるにはなあ、人から恩を受けたら一生忘れるやないで。一生かかって返すのやで。人の為になることをしたと思ったら、すぐ忘れるのやで。人から恩を受けたら一生忘れず、人の為になることをしたとと思ったら、すぐ忘れることが出来たら人の中の人になれるのやで、これ忘れなさんな。」   中川よし

恩を受けたら忘れず、人の為になることをしたらすぐに忘れる。

これが、「人の中の人」になる方法だということです。

「恩を感じる」
この能力は人間特有の能力だと思います。

例えば、
動物も飼い主に恩を感じるかもしれませんが、それは深い関係にある少数の人にだけです。

人は、
電車で席を譲られるという一瞬の出来事に対しても、
常にもたらされる自然の恵みに対しても、
恩を感じることが出来ます。

無数にある恩を感じることが出来るのは、人間だけです。

しかし、
受けた恩は忘れ、与えた恩は忘れない
というのが人間の性だと思います。

受けた恩を忘れる人は、「恩知らず」ということになります。

自分が与えた恩を忘れずに覚えている人は、

「こっちは助けてあけだのに、なにもお礼は無いのか」
と相手が何も返してくれないことに不満を持ったり、お礼をされても
「助けてあげたんだから当然だ」
と思うような人になってしまうかもしれません。

そういった考えでは、人は傲慢な生き方になってしまうと思います。

傲慢な人では「人の中の人」とは言えません。

ですから、
受けた恩は忘れず、与えた恩は忘れる

こういった考えの人は、
常に感謝と喜びの気持ちで溢れ、人に対しては謙虚になれる人です。

このような人が「人の中の人」と言えるのではないでしょうか。


「恩を感じる能力」が人間特有の能力であることは過去記事でも書いてますので、良かったら読んで下さい。


おまけタイム


どーも!晩御飯を夕方5時に食べたせいか、8時くらいから、ずっとお菓子やおつまみを食べ続けている男
ほこりまみれの信仰者こーせーです!

シャンプーをしなければ髪の毛が増える

という話を昨日聞きました。(こういう本があるそうです)

試すしかないでしょうこれは!

僕もシャンプーは肌に良くないというのは知っていて、頭皮に必要な皮脂も洗い流してしまうというのも知っていました。

しかし、やはり臭いは取れないんじゃないかと思い、踏み出せずにいたのです。

ところが、においの面でも大丈夫だそうです。

シャンプーを使わない頭の臭いは「赤ちゃんの匂い」がするらしく、全然臭くないそうです。

このことを、早速妻に伝えたところ

「私、赤ちゃんの匂いちょっと苦手やねんな」

と言われました…


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!


ほな!










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