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地方公立高校の休校対策 VOL.15 カリキュラムマネジメントと授業動画配信 後編

Withコロナの教育

世間では未熟な教員の動画は意味がないプロの作ったものを利用すべきだ、という意見があることも承知しています。

ただ本校では、本校の生徒に育てたい資質・能力を考えながら授業動画を作成したいと思っています。

学校ごとに土地柄や地域性が異なるはず。学校ごとに集まる生徒の特性もあるはず。そして学校ごとに育てたい資質・能力が違うはず

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Withコロナの時代だからこそ、学校ごとのその特性を活かした学びを創造していきたい。

多様性が大切という流れが生まれ始めたBeforeコロナの教育が、Withコロナになったとたん、画一的な主張に戻ってしまったようが気がします。

Beforeコロナの時代には社会は集団が重んじられ、同調圧力に満ちていました。

Withコロナの時代になると一部では突如在宅になり、オンラインでの仕事が求められました。これは個の社会です。

Afterコロナの時代は、完全に後戻りするとは思えません。BeforeコロナとWithコロナのハイブリッドな社会になるような気がします。集団が必要な会社(工場のようなところ?)と個人のオンラインでできる仕事が混在する社会になるのではないかと思います。

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これは当然教育も同じだと思っています。

Beforeコロナの学校にはやはり集団が重んじられ、一斉講義中心でした。

Withコロナの教育は突如在宅での学びになり、自学、もしくはオンラインでの学びが求められました。これは個の学びです。主体的に学べる力が特に求められます。

Afterコロナの時代は集団だからできる学び(一斉講義だけでなく行事や協働的な探究活動など)とオンラインを使った個の学びハイブリッドになっていくのではないかと思います。

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PDCAサイクル

PDCAサイクル=計画→実施→評価→改善

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今回のコロナによる休校の直前から休校対策の計画が始まりました。

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そして4月中旬の休校に伴い授業動画配信を実施しました。

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毎日の授業動画配信の最後には、生徒に「帰りのSHR」と称したアンケートをとっています。その日の全教科の達成度や取り組んだ時間、困っていること、要望などを聞いています。これは教員へのフォードバックが中心です。

・この日々のアンケートの結果を活用として、生徒のメンタルケアのためのアンケートをオンランインでとりました。そしてアンケートの結果に基づき、電話や登校日の対応などでケアしていきます。

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そして受動的な学びになりがちな授業動画の他に、総合的な探究学習も一部の学年でスタートしました。ここで行われている掛川市役所との連携した活動のことなどは、また改めて発信したいと思います。

・ゴールデンウィーク中には、動画配信の全期間の授業の理解度や1日の学びの総合計(学校からの配信以外の塾など学びも含む)、感想、質問、困りごと、今後への展望などを聞きました。これは主に生徒自身への毎日の学びの振り返りです。

このアンケート結果を詳しく書くことはできませんが、非常に重要な気付きがたくさんありました。この気づきをしっかりと対策改善に活かしていきたいと思います。

・5月中旬には登校日を作り中間試験を行います。

これらは学校の休校対策への評価、生徒自身の学びの振り返りと言う評価、そして授業動画による学びの定着への評価が行われます。この評価を次なる飛躍につなげたい。

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今の流れだと、まもなく休校は解除されそうな気がします。

しかし新型コロナウィルスが完全におさまるとは思えません。次なる休校への対策とAfterコロナの教育に向かう改善が必要になると思います。

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その時に大切なるのが、本校の生徒にどのように資質・能力を育てていくか。

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その際にはこのカリキュラムマネジメントだけは常に忘れずにいきたいと思います。

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