見出し画像

みんな知らない、オーガニック小麦の魅力と農家さんのただならぬ努力!

こんにちは♪ 

みなさまに「小麦の豆知識」をお届けします♪  専門的な情報をなるべくわかりやすく、ゆる〜くお伝えできればなと思います♪(100記事目指して更新中です!)

オーガニックの農作物はどのような規定があるのか、ご存知でしょうか?

小麦が有機小麦粉として一般的に流通されるまで、どのような過程を経ているのでしょうか?

「オーガニック」って、なんとなく良いイメージで、なんとな〜く買っている方、もったいないです!この記事をざっくりでも読んでいただければ、有機栽培の厳しさ、素晴らしさを分かっていただけるかと思います♪

有機小麦は、生産方法だけではなく、製粉方法、管理・保存方法まで徹底管理されています。

まずは有機の土づくりから〜有機小麦の作り方〜

有機小麦は非常に厳しい規定をクリアしなければ認められないため、農家さんは非常に努力されております。あまり知られていないのですが、そもそも「今年から有機小麦を作るぞ!」と決意しても、すぐに有機小麦を生産できるわけではないんです!有機栽培を始めてから有機農作物として認められるまで、小麦の場合、なんと2年以上もかかるんです!ヒェ〜大変😅 失敗する可能性もあるし、2年も有機栽培として認められないなんて( i _ i ) 有機栽培を始めることって相当な覚悟が必要なんですね。2年以上も有機としての売上にならないんですから!

まずは、有機栽培としての土壌を作らなければなりません。有機の土壌ってなにって思うかもしれませんが、有機栽培するための土作りです笑(同じことを2回w)

昨年度に農薬がたくさん使われていた土壌で栽培し、「今年は無農薬でーす」と言ったところで、昨年度の土の影響でその農作物が農薬まみれだったってことも、考えられますよね。まず必要条件として「時間的条件」というものがあります。多年生作物の場合3年以上、一年生作物・その他の場合2年以上経過していなければなりません!

ちなみに、多年生作物とは、果樹やアスパラ、お茶など、一年通して植え替えを必要としないもの。一年生作物はと小麦やトウモロコシなど、毎年収穫しては作付けが行われるものです♪

さらに、有機栽培の転換期間が1年以上(つまり有機栽培を実施してから1年以上)といった非常に厳しい条件があります。

厳しい農薬の基準〜有機小麦の作り方〜

次に有機の生産方法についてです。

全てではないですが、大きく次のような基準があります。

有機と認められた種・苗であること
有機と認められた肥料を使用すること
有機で指定された農薬のみを使用すること

「農薬を使っていなければ、オーガニック(有機)なんでしょ?」となんとなく思っている方もいますが、農薬の制限だけではなく、種や苗はもちろん、肥料も有機として認められたものでなくてはなりません。肥料などの土壌改良剤も、自然由来のものに限定されております。

また、「オーガニック(有機)は農薬を使っていないんでしょ?」と思っている方もいますが、これもまた勘違い。実は有機栽培として認められている農薬であれば、使用してもOKです。ただ、農薬の種類・量の制限は一般的な栽培方法と比べてもかなり制限されています。


生産だけではない!管理も徹底〜有機小麦の管理〜

さて、有機栽培された農作物がどれほどの時間と労力がかかるものかをなんとなくイメージしていただけたでしょうか?

有機の農作物がここまで徹底されているなって!と驚かれる方もいるかと思いますが、まだ早い!!管理もすっごくうるさいんです汗

例えば、「これは有機農作物です!」と嘘をついた場合、どうなるでしょうか?管理方法が曖昧であれば、簡単に誤魔化されやすいのも欠点ですよね。有機小麦はどのようにして管理されているのでしょうか?

・有機事業者として認められていること
・収穫機械は収穫前に清掃すること
・収穫コンテナの色分けをすること
・製造ラインは指定のものに

ざっくりとこんな感じです、、、全部は網羅できておりませんが汗

私自身、小分け加工の事業者として有機JASの認定をいただいております。有機の事業者になるためには、有機JAS講習会に参加しなければなりません。私も昨年度受講してきました。(6時間ほどあり、とても長かった汗)

収穫前には必ず収穫機械を清掃する必要があり、収穫後は有機の指定を受けた色分けされたコンテナに入れます。非有機農作物との混同を避けるためです。

農家さんだけではありません。有機小麦の場合、製粉される製造ラインも有機オンリーのものに設置しなければなりません!これも、非有機小麦粉との混同を避けるためです。製粉メーカーが有機小麦をあまりやりたがらないのは、かなりのコストがかかるからなんですよね汗 リスクを背をっているのは農家さんだけではありませんよ!

まだまーだたくさんの決められた管理方法があります。細かくなるのでこの辺にしておいて、、

これら全てを手書きで記録しているんですよ!!(※場所によります)

有機JASマークで全て記録〜有機小麦の管理〜

有機小麦粉に限らず、全ての有機食品には有機JAS指定のシールやパッケージ表示がされておりますよね?そこを良く見てみると、何桁かの番号が書かれているかと思います♪ 

この有機JASマークによって、全ての生産者の名前住所日付が確認できるんです!!すごいですよね〜✨ いつどこで誰が生産し、製粉・加工し、販売しているのか、全てを辿ることができるのがこの有機JASマークです!✨

ここまで厳重に管理されているものであれば、私たちも安心して購入できますよね♪ 


オーガニック(有機)は高いけれど、、、

とは言ってもオーガニック食品は高いですよね。。

オーガニックはまだマイノリティー。しかし、今後必ず伸びる市場であると、私は信じております。生産者の方も一生懸命取り組んでいらっしゃいます。

私たちの健康のため、そして私たちの体から生まれてくる子どもたちの健康のため。オーガニック食品は高いけれど、それでもオーガニックを選択するということは、自己投資として、とっても良いことであると信じております。私は少しでも多くの方に、オーガニックの魅力が伝わればいいなと思っております♪

「オーガニックでも多少の農薬は使われているよね。。」と不安に思い、無農薬じゃなきゃイヤという方もおります。残念ながら、無農薬の農作物は、国として認められておりません。「無農薬です」と謳うことは、基本的には禁止されております。(良く見かけますが、、、笑)

私自身、事業者として有機JASに携わっておりますが、講習会等でお話しされていたことととして、「有機農作物の農家さんの半分近くは無農薬だよ」と言っておりました。有機栽培の農薬の使用量も限りなく少ないです。土壌作りから徹底管理されているので、私は信頼してもいいんじゃないかなと思います。


有機小麦や有機農作物について長々と書いてしましました😅 最後まで読んでくれた皆さん、どうもありがとうございます✨

今後も、オーガニックについての記事もたくさん書いて行けたらなと思います♪

この記事が参加している募集

#とは

58,045件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?