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介護福祉事業所の人事労務戦略室 ~次世代リーダーを育てる 連載第14回 「求人原稿作成の3ポイント」

こんにちは。ラボ事務局の杉田です。
今週もラボ代表及川による「介護新聞」連載企画(第14回)をお届けいたします。

第14回のテーマは「求人原稿作成の3ポイント」です。

前回に引き続き、今回も求人原稿作成のポイントをお伝えいたします。
我々が行う採用支援の中で他社と最も違うポイントの一つが、今日お話する3つ目のポイント「WHY(情熱・目的・方向性)」を求人原稿で提示する、という点であるかと思います。

ポイントで挙げている他2つは、どちらかといえば比較的よく目にするテクニカルな方法なんですね。それらを敢えて挙げているのはそれだけ重要なポイントだからです。

見つけてもらうための「キーワード対策」、ミスマッチを防ぎ自社の魅力を正しく伝えるために「具体的に書く」。そのうえで「WHY」を求人原稿で伝えることで、求職者は社長の思いに共感し、自社にマッチする定着人材からの応募を集められる、というわけなんです。

前回今回の記事で書いてあるポイントをぜひ自社の求人に反映させてみてください。きっと求職者からの反応が変わってくるハズです。

介護福祉事業所の人事労務戦略室 ~次世代リーダーを育てる‼
連載第14回「求人原稿作成の3ポイント」
 
1つめのポイントは、繰り返しになりますがとにかく具体的に書きましょう。求職者があなたの事業所の求人原稿を見て具体的に働くイメージを持てないと、申し込んでもらえないからです。

 「こういう職場で、こういうメンバーがいて、こういう仕事をするんだな。こういう考え方で仕事に向き合い、こういう支援をしているんだな。取引先やお客さんはこういった人達で、こんなタイムスケジュールで動いていて、残業や休日はこのくらいなんだな。給料はこれだけもらえて、がんばればこれくらい昇給するのか」といったようなイメージができるように、とにかく包み隠さずに求人票を作りましょう。

 ちなみに、背伸びしてカッコよく書く必要はありません。仕事は日常的なことなので、背伸びした求人票を書いてしまうと、求職者が思い描いていたイメージと実状とのギャップが生じ、ミスマッチで離職してしまう可能性が高まるからです。とにかく等身大で具体的すぎるくらいに詳しく書きましょう。

 2つめのポイントは、求人原稿に求職者が検索するときに打ち込むキーワードを入れましょう。今の求職者はGoogleやYahooで「営業 札幌 求人」といったキーワードを入れ、Web求人検索エンジンにたどり着き、さらにWeb求人検索エンジン内でも「札幌市 介護福祉士」といった検索をするからです。自社が採用したい求職者が検索しそうなキーワードを考え、具体的に求人原稿にいれこむことで、あなたの事業所の求人原稿が見つけてもらいやすくなります

 3つめのポイントは「WHY」から始めて心を動かすことです。突然ですが、質問です。「なぜ、iPhoneはアンドロイド等よりも値段が高く、機能性もそこまで高くないのに、売れるのでしょうか?」。 この答えを、アメリカのサイモン・シネック氏は、TED(プレゼンテーションで有名なイベント)でスピーチし、世界中が「納得」したのです。

 サイモン・シネック氏は「WHY」から始めるゴールデンサークル理論という、考え方を広めました。ざっくり言うと、人は「なんで、それをやっているのか?」という「WHY」に共感しないと動かない。だからセールスでも求人でも、人に行動してもらう時は「なんでそれをやっているのか?」というWHY(情熱・目的・方向性)から説明しましょうという考え方です。なぜなら、人間は感情の生き物であり、共感を覚えたり、情熱を感じたりするからこそ一歩踏み出す行動に出るからです。

 現に、Appleの取った説明は次の通りでした。「現状に挑戦し、他者とは違う考え方をする。それが私たちの信条です(WHY)。製品を美しくデザインし、操作法をシンプルにし、取り扱いを簡単にすることで、私たちは現状に挑戦しています(HOW)。その結果、すばらしいコンピュータが誕生しました(WHAT)。1台、いかがですか?」※1

 一方、一般的なパソコンメーカーは次のような説明をしがちです。「われわれは、すばらしいコンピュータをつくっています(WHAT)。美しいデザイン、シンプルな操作法、取り扱いも簡単(HOW)。1台、いかがですか?」※2。つまり、最終的に「WHY」が存在しないセールストークをしがちなのです。

 どうでしょうか?どっちに心が動きますか?答えは、あきらかに「WHY」から始めたアップルの説明ですよね。このゴールデンサークル理論は、求人原稿を書く際にも効果的です。求人原稿の一番冒頭(一番見てもらえる所)に、「WHY」から始める自社の理念や目的、ミッションを提示します
そうすることで、「なんか、この事業所他とは違うな。ちょっと求人の詳細を見てみようかな」と求職者の心を動かす可能性が高まります。

※1、2「WHYから始めよ!インスパイア型リーダーはここが違う」サイモン・シネック(日本経済新聞出版社)から引用。

介護新聞4/28付「介護福祉事業所の人事労務戦略室―次世代リーダーを育てる!!」
http://wwu.phoenix-c.or.jp/~medim/kaigo/2023/202304kaigo/kaigo20230428.html

今週もご訪問いただきありがとうございました!
また次回、第15回の記事でお会いしましょう!

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