じんわりくるミネストラを思い出して。
ローマ近くの、友達の実家にお招きいただいた時のこと。
イタリア料理を勉強している日本人が来ると、マンマはたくさん得意料理をを用意して待っていてくれました。
イタリアの家庭料理は、からだとココロにしみいる味なんだけれど、その中でもほっとするのはスープ。具が多いとミネストローネ。少ないとミネストラと聞きました。
ミネストラでおなかを温めて、食欲を刺激して夕食のはじまりです。
野菜が崩れるまで時間をかけて煮たスープ。
わたしは冬にはとりわけ、崩れかけた豆やじゃがいもの入ったのが好きです。
野菜をオリーブオイルで炒めて蒸し煮にして、
そこから時間をかけてゆっくり作るスープがいい。
でも時には、あまり時間をかけないで食べたい。
豆は崩れかけたのがいい。
豆を使うけど時間のかからないスープが食べたい。
そうだ、圧力鍋を使おう!
それでできたのが、
タコと金時豆のスープです。
昆布で味の底上げをして、ついでに少しの具にしています。
でも、食べたらイターリア!!味なのが不思議なところ。
2人分の作り方は、こうです。
👉金時豆30gは水400mlで一晩かけて戻す。圧力鍋に入れて戻すといいですよ。
👉茹でタコ100gはフードプロセッサーで、粗めのミンチにする。
👉圧力鍋に、戻した豆とミンチにしたタコを入れます。
👉味付けを入れます。トマトピュレ30g、ガーリックパウダー小さじ1/2、
乾燥オレガノ小さじ1/4、乾燥ベイリーブ1枚、輪切り唐辛子ひとつまみ、
昆布2㎝角4枚、オリーブオイル大さじ2、
そして、プレーン味の乾燥マッシュポテト大さじ3です。
マッシュポテトは、オリーブオイルと水分の乳化剤の役割をします。
固まるといけないので、ここで全体を混ぜて均一にしてください。
👉圧力鍋を火にかけます。高圧になれば弱火にして、圧2で10分加熱します。
8分だと豆は割れません。端正で美しいですが。
この場合はぷちんと割れたところにタコの味のスープが入ってほしいので
あえて10分、圧をかけます。
👉自然冷却して蓋を取ります。シャバシャバな感じがするので、蓋をとって好みのとろみがつくまで3~4分煮詰めて出来上がりです。
写真ではフェンネルの葉を散らしました。
スーパーで買った北海道のミズダコの茹でタコで作っています。
茹でタコはお店によって塩味が違うので、塩を入れずに作り、最後に味見をして調整します。
豆とタコのハーモニー、スープかけごはんにもおすすめです。
どうぞお試しあれ~!
北海道のタコのお話はこちらへ。
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