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トスカーナのおばあちゃんが作っていた焼きリンゴのこと

彼女は若い頃、コックだったという。4人のこどものうち、末っ子はコックになった。日曜日には朝からパスタを打ち、大鍋にたっぷりのパスタソースを作ってお昼ごはんを食べにくるこどもたちを待つ。秋のデザートの定番は、焼きリンゴ。

彼女は大変な節約家で、リンゴは古くなったものの箱入りを買っていた。生で食べるのはもう一つだったが、焼きリンゴにすると大丈夫。充分おいしく食べられた。

作り方は、こうです。

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材料は、リンゴ一個に対して、砂糖小さじ1。
今日は、ゴルゴンゾーラピカンテを加えますが、なくても🆗。

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洗ったリンゴは食べられないところを取り除きます。ティースプーンを使って種を掘ります。

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砂糖だけならここで、スプーン一杯を掘った穴に入れます。あとは焼くだけです。彼女はオーブンの残り火でゆっくりじんわり焼いていました。

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シンプルな焼きリンゴは、それはそれは美味しかったのですが、果物とブルーチーズの相性が良いので、使ってみることにしました。

砂糖は半分だけ入れてその上にゴルゴンゾーラピカンテを入れます。

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そして、その上に残りの砂糖を乗せます。

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余熱していないオーブントースターに入れて200度にセット。20分から25分焼きます。チーズを一気に溶かす作戦です。

楊枝を刺してみて、サクッとした感じがお好きなら20分。クタッが良ければ25分です。トースターによって熱の回りが違うと思うので、20分で様子を見てください。

ワインのアテ🍷に良し。おやつにも良し。

砂糖が溶けて軽く焦げる香りがたまりません。

使ったリンゴは紅玉です。出回る時期は短いけれど、焼きリンゴにぴったり。
でもね、なんだっていいんです。イタリアおばあちゃんは、リンゴの種類を気にしていなかったと思います。

でも、そこにあるものを、経済的に、難しくなく美味しく仕立てるマンマの技には感動でした。青いトマトのジャムや、なんともないラザーニャも、格別だったなぁ。

イタリアおばあちゃんの焼きりんご、そこからのブルーチーズの焼きリンゴ、良かったら試してみてくださいね。



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