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11月のピエモンテで出会ったかぼちゃのリゾットの、「その後」

その年の11月。ピエモンテの紅葉はみごとでした。
「いつもはもう少し早いんだけど、ラッキーだったね」
「こんなに美しいことはあまりないよ。歓迎されているね」

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確かにね!イタリアの神様、ありがとう!

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その日のお昼ごはんにごちそうになったのがかぼちゃのリゾット。かぼちゃが米を包む、しみじみと優しい、ほっとする味でした。

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ピエモンテはイタリアの米どころでもあり、おいしい食べ物がたくさんある豊かな州です。

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米の産地の、お店のウィンドウがすてきでした。
その土地にあるものを工夫しておいしく食べるのがマンマの料理。
晩秋にはかぼちゃと合わせて、あたたかなリゾットにするのです。

基本の作り方はこちら。お鍋ひとつではなく、二つ使う事に驚きました。地味にみえてさりげなくて味わい深い、季節を味わう、やる気まんまんのリゾット。1分で見られる動画です。


玉ねぎとかぼちゃをオリーブオイルで炒める。
別の鍋で米を空入りして白ワインで風味をつける。
合わせて野菜スープで煮て、バターとパルミジャーノで仕上げる。

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この写真であのときの味や楽しい時間を思い出して、さっそく作る事にしました。もちろん、マンマに倣って今あるもので。あるもので。あるもので。。( ̄▽ ̄) そして、お鍋はひとつで( ̄▽ ̄)。

材料です。

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2人分で。タマネギ20g、バター15g、米100g、昆布ベーコンに使った昆布4センチ角2枚(乾いた出汁昆布なら1枚)。熱々の湯600cc

仕上げに、ゴルゴンゾーラドルチェ、クリームチーズ各20gほど。塩か顆粒コンソメひとつまみ

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みじん切りにしたタマネギとバターをフライパンに入れて中強火にかけます。

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タマネギの香りがたったら米をいれます。

透き通るまで炒めたら

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熱々の湯と昆布を入れます。
一度にたくさん湯をいれるのは、マンマに習った、家庭でのリゾットの作り方。「煮ている間に他のことができるでしょう?」って。ほっておいて、他のこと、洗い物とか、します。

5分たったらかぼちゃを入れます。今の日本のかぼちゃは10分くらいでおいしいので溶かしすぎたくなく、鍋はひとつにしておきたいのでこうしました。

水分が少なくなり、米が煮えるまであと10分ほど。水分が少なくなってきたら昆布を取り出し味見して、味が足りなければ塩か、顆粒コンソメひとつまみで味を補強し、混ぜながら煮ます。米が固ければお湯を足します。
そして、

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パルミジャーノで味付けするところですが、代わりにウチにあったゴルゴンゾーラドルチェを山盛り大さじ1杯入れたら、リゾットがくっついて、なんとなく、お餅のような感じ。(動揺して、もう、写真は撮れません)

どうするわたし?!

そうだ、焼きリゾットにしよう!

クリームチーズをひと包み20g弱入れて混ぜます。

オムレツを作るようにフライパンを振ってひっくり返します!写真を撮る事は忘れています!形がくずれても寄せて整えたら大丈夫です!

できた。イメージ違いすぎてw。ちょっとガッカリ。

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ところがね、食べすぎる美味しさです!

勝因は、

⭐️青森県山田ふぁーむのイタリア米カルナローリ。粒が大きくリゾットにするのに最高峰のお米をチーズがつなげて、口の中でほろりとほぐれる焼きリゾットになったこと。


⭐️かぼちゃを入れるタイミング。日本のホクホク系のかぼちゃはだいたい10分くらいで火が通ります。そこに合わせて入れたかぼちゃは、少しだけ溶けつつホクホク。

⭐️北海道が誇る地味なスーパースター昆布の、料理の味を底上げするチカラ

⭐️ゴルゴンゾーラドルチェ。かぼちゃとぴったり!

そんなわけで、遠くの友を思って作った料理は、思ったとおりじゃ全然ないけど、それは至福の美味しさになりました。

おうちにある材料が一緒だったら、どうぞお試しあれ~

きょう、ピエモンテはレッドゾーン。
みんな、どうしているかなぁ。札幌もステージ3です( ;  ; )。
早く落ち着いて、ピエモンテに行けますように。

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