見出し画像

お肉たっぷり、食物繊維もたっぷり。それはクーブイリチー風の煮物

那覇で食べたクーブイリチー(昆布の炒め煮)はおいしかったなぁ。
2件の店で食べたのだけど、どちらもお出汁が効いたしみじみとしたおいしさで。北海道だと昆布の煮物はずっと甘辛いのだけど、優しい味の野菜の煮物のようでした。
そして、豚肉は醤油色じゃなくて白っぽい。お肉たっぷりじゃない。
昆布の使い方がこんなに違うんだーと思ったわたしでした。

生昆布は、採取して乾燥させたもの。普通わたしたちが買うものです。
蒸し昆布は、採取時期が遅くて(固くなるから)、加工のときに蒸したものです。刻み昆布の生産者が、わざわざ秋口の昆布をこうして加工する場合もあります。

さて、那覇でいただいたクーブイリチーとは違うけれど、
わたしの食卓の炒め煮を作りました。
なので、クーブイリチー風です。

作り方は、こうです。

材料(2人分) 
竿前昆布10㌘、切り干し大根15㌘、トンカツ用豚ロース肉1枚、
砂糖大さじ1/2、
A(酢小さじ½、酒大さじ2、しょうゆ大さじ1)、
コショウ適量、油大さじ1

 ★Aの調味料は、混ぜておきましょう。
 ★竿前昆布は、早煮昆布と袋に書かれているのもあります。
 

 👉竿前昆布はさっと洗って、はさみで幅1~2㍉に切り、ボウルに入れま  す。たっぷりの水を入れて戻します。
こうすると、きれいに切れますよ~

 👉切り干し大根はさっと洗ってから、ひたひたの水で戻します。
この量の切干し大根だと、だいたい100㏄くらいの水です。

 👉豚ロース肉は横半分に切ってから幅1㌢に切り、コショウを振ります。
どうして横半分に切るかって?数が多くなるからです( ̄ー ̄)。

 👉フライパンに油を引き、肉を強火で焼きます。肉に焼き目をつけるためです。
片面に焼き目がついたらひっくり返すためにざざっと混ぜます。
ほぼ全部がひっくり返ったら砂糖を加えて溶けるまで炒めます。
砂糖が溶けるとなんとなくピカピカになりますね。そうしたら、水を切った昆布、同じく水気を絞った切り干し大根を入れます。

 👉煮るための水分を入れます。
切り干し大根の戻し汁、早煮昆布の戻し汁、普通の水各100㏄とAの調味料チームを入れて昆布がやわらかくなるまで煮てください。

やわらかくなるころには、こんな風になります。

沖縄で出会ったやちむん。波打ち際のようです。一目ぼれしました。

切干大根の色を見てください。すべてのおいしさを吸っています。
昆布は切干大根ほど目立ちませんが、そっとみんなのいいところを含んでいます。豚肉は、こうするとしっかり目立って、おかず感が出ます。

ここで、素材の昆布のことをおさらいしましょう。

まず、こちらを。昆布の根っこに食の原点、海の生き物である昆布を実感する筆者・神吉さんの文章が圧巻。読まさります。

水揚げしてから出荷までの乾燥仕事は細やかな職人技です。
昆布漁師の心意気が伝わってきます。道東の昆布がどうして沖縄に行ったのかも、こちらで。

お正月の昆布巻き用に買った「早煮昆布」が残っていませんか?
ならばクーブイリチー風の煮物、どうぞお試しあれ~。

北海道新聞くらし欄掲載のレシピをリライトしました。




いいなと思ったら応援しよう!

松田真枝
読んでくださったり、♡してくださったりありがとうございます。北海道の生産者や素材、加工品を、noteでご紹介するのに使います。よろしくお願いいたします。