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机の上が散乱している包括保健師の話

今回は自分のデスクの上や引き出しの中が散乱している保健師の話。
と言っても、黒井のことではない。
(黒井は比較的整っている、と思っている)
大橋先輩と後輩の熊野さんのことだ。
二人のケースを紹介する。

CASE1 大橋先輩の場合


大橋先輩の机の上や棚の中は書類で地層ができている。
研修でもらった資料や訪問時のメモなどがすべて時系列事に積まれている。
大橋先輩のすごいところは、質問すると参考資料をその地層の中からすぐに発掘するところだ。
書類の山の中のこの辺りにこの資料がある、ということをすべてちゃんと把握している。
基本的には書類の内容もすべて覚えていて、なんでも知っている。すごい。
内容を覚えている研修の資料をなぜ持っているかというと、もったいない病だから。
いつか使うかもしれない、そんな気持ちから、書類を廃棄することに抵抗があるとのこと。
でも、やっぱり訪問時のメモが埋まってしまうこともよくある。
時々行う書類整理の時にメモが発掘される。
「しまった、この記録書いてなかった!でも自分の字がわからない!なんて書いてあるの~!?」
と言いながら必死で記憶を引っ張りだしている。
めちゃくちゃ仕事ができて、素敵な先輩のちょっと抜けているところが見れてうれしい黒井であった。

CASE2 後輩熊野さんの場合


熊野さんは社会人を経験してから看護学校に入りなおして、保健師を取っている。
黒井よりも入社や保健師歴は黒井より短いが、年齢は上だった。
熊野さんは机の上も中も棚の中も乱れていた。
担当している人の個人ファイルを入れるところに全然関係ない研修の資料がある。
また、担当している人の個人ファイルも、法則性はなく好き勝手に入れている。
引き出しの中には、利用者さん関連で市役所へ提出が必要な書類が色んな場所に分けて入れられている。
熊野さんがお休みの日はそれはもう大変。
緊急の問い合わせがあったときには熊野さんの机を漁るのだが、見つからない。
自分の責任ではないけれど、問い合わせした人にはひたらすら平謝り。
しかも熊野さん、記録も全然入っていないので、本当に困る。
管理者が机の上を片付けるよう伝えても知らん顔。記録もちょっと忙しくてと毎回言っている。
記録に関しては、動きがあったケースでも数か月記載なしのまま、というのも日常茶飯事であった。

最後に


病院のときは、同じ患者さんをみんなで担当するのもあって、その日の業務内容はすべてその日のうちに必死で記録する。
確かに包括では基本主担当制なので、記録が多少遅くとも、困らないことが多い。
でも、人生何があるかわからない。次の日から急に仕事に行けなくなる事情が出てくるかもしれない。
つまり、黒井からの言いたいことは一つ。
もし自分が明日倒れたとして、残された職員が困らない程度には、毎日書類や記録を整理してください。
一番困るのは利用者さんなので。

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