俳句 2019年7月

今月は43句

辞書に無い言葉が好きで風薫る
レジに並ぶ氷菓が少し溶けるくらひ
説教に小さき相槌土用鰻
アイスコーヒー隣の席の子守唄
電卓を何度も見せる熱帯魚
白シャツの白き者より席を立つ
向日葵畑に俺が居るとこ見たいだろ
ゆふがたのハンカチ臭しまた拭ひ
胡瓜折るやつてはいけないと言はれ
大夏野足裏のまだやはらかく
鋼片にチョークで数字つける夏
水馬特急停まらぬ駅過ぎる
風死すや胃にヨーグルト溜まりをり
夏の夜の仲良き家族ポン酢のポン
六人席に六人ピタリ白きシャツ
梅雨の月天気予報に興味無し
まけまけの酒を撒く撒く夏の朝
七夕やだからお前は駄目なんだ
向日葵や米粒空の弁当箱
陰毛が眼鏡に一本風死せり
車座になつて夏野に話しをり
芍薬や死にゆく水の中に皿
二次会に上司が一人付いてきた
滴りや別々に食ふチョコとパン
かたかげり頼まれしこと忘るるる
馬鹿夫婦雲の峰見て歩きをり
券売機のお釣りの遅し子かまきり
日焼の先輩嗚呼人生は素晴らしい
句読点無き「ます」雷雨来ています
赤と緑と茶色の部屋でビール飲む
動かざる大学生の半裸かな
お辞儀してお辞儀を返す団扇かな
灯が数多あれは台湾風の蛾か
梅雨明けや歯医者の赤眼迫りをり
散歩する為の散歩や青芒
黒き汁拭けども黒し夏の夜
一人になれば夏休開始なり
水っぽいカレー卯の花腐しかな
百貨店に百貨のありし炎天下
夏期講座行く電車内で走らない
冷やかな日差の如く冷索麺
滝壺に骨が沈んでいるらしい

個人的に好きな句

辞書に無い言葉が好きで風薫る
レジに並ぶ氷菓が少し溶けるくらひ
説教に小さき相槌土用鰻
アイスコーヒー隣の席の子守唄
電卓を何度も見せる熱帯魚
白シャツの白き者より席を立つ
向日葵畑に俺が居るとこ見たいだろ
ゆふがたのハンカチ臭しまた拭ひ
鋼片にチョークで数字つける夏
六人席に六人ピタリ白きシャツ
陰毛が眼鏡に一本風死せり
車座になつて夏野に話しをり
二次会に上司が一人付いてきた
滴りや別々に食ふチョコとパン
馬鹿夫婦雲の峰見て歩きをり
券売機のお釣りの遅し子かまきり
日焼の先輩嗚呼人生は素晴らしい
動かざる大学生の半裸かな
お辞儀してお辞儀を返す団扇かな
灯が数多あれは台湾風の蛾か
散歩する為の散歩や青芒
水っぽいカレー卯の花腐しかな
百貨店に百貨のありし炎天下
滝壺に骨が沈んでいるらしい

#俳句
#詩
#文芸
#創作

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