俳句2020年2月

今月は46句
小春日やホワイトボードの小さき文字
ジャンパーの柵に掛けられしまま踊る
一面に七里の渡し枯芒
冬の蜂署名のありし注意書
冬帽子斜めに被り六地蔵
精度良き参道の砂利寒の水
歯と歯の間の歯の欠けてゐる春日かな
使わない鍵持ち歩く二月かな
整列す中古パソコンらの余寒
冴返る日の昇降機よく停まる
立春や肉を焼くとき網も焼く
【非公表:お〜いお茶新俳句大賞6句】
待春の舌の置き所なき口中
冬終る面倒臭そうな店員
立春日帰り出張のいってきます
不機嫌の伝わってきて余寒
菜の花やデカい鞄で場所を取る
春炬燵二日続けて会う人と
葱坊主面白かつたか聞いてくる
百千鳥聞かれれば答えるだけ
雪とけて男らしいとこありますよ俺
枝垂桜金目の物をあげたい
浅き春手の裏を太陽に
春の暮傘取りに戻る人
麺多くて微温き饂飩や沈丁花
バレンタインデー妻とカルビクッパ食う
亀鳴くや歯医者三十分耐えた
回りつつ温まりつつ春の水
非難逆ギレ非難逆ギレ猫の恋
終電が空の財布を運ぶ春
春は曙あの部署にいつてくれたまへ
春一番期待してないラーメン屋
電話する店騒がしき蛍烏賊
春塵や手ブラ灰色のジャージ
親の資産聞きし次男や風車
しやぼん玉たまに空席ある事務所
ニンニク食ひし妻ニンニクの話する
猫の子や乾物ばかりの物産展
ビーフシチューかクリームシチューか春の夕
杉が咲き箱の中身を当ててみて
春の泥いいねいいねとカメラマン


個人的に好きな句
小春日やホワイトボードの小さき文字
冬の蜂署名のありし注意書
整列す中古パソコンらの余寒
冴返る日の昇降機よく停まる
立春や肉を焼くとき網も焼く
待春の舌の置き所なき口中
冬終る面倒臭そうな店員
立春日帰り出張のいってきます
不機嫌の伝わってきて余寒
葱坊主面白かつたか聞いてくる
百千鳥聞かれれば答えるだけ
雪とけて男らしいとこありますよ俺
枝垂桜金目の物をあげたい
浅き春手の裏を太陽に
春の暮傘取りに戻る人
亀鳴くや歯医者三十分耐えた
春は曙あの部署にいつてくれたまへ
春一番期待してないラーメン屋
春塵や手ブラ灰色のジャージ
親の資産聞きし次男や風車
しやぼん玉たまに空席ある事務所
猫の子や乾物ばかりの物産展
春の泥いいねいいねとカメラマン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?