体
存在でもあるが道具でもあるだろう
私に至っては非常に不便なものになっている
走れば遅い
書けば下手
描けば醜い
歌えばうるさい
作ればおかしい
体を上手く使えた試しがない
体を使わなければ存続するのは難しい
ここまで存続してきたことは奇跡なのだろう
人間だから存続できたのか
人間でなければ食物などになっていたのか
知る由もないが
こんなにも不便にしてしまっている原因は
首から上が無能だからなのだろう
首から上も体ではあるのだろうが
他者から認識をされ体を操作するのは
首から上の仕事だろう
この首から上も美しくなく聡明でもなく
ただあるだけなのだ
わたしである
これはわたしである
今日もここに在るわたしを
どうしてやればいいのだろう
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