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酒量を減らしたければ糖質を減らせ(?)

理論上、糖質制限者も蒸留酒に限っては酒を飲んで良いことになっている。とはいえ蒸留酒は総じてアルコール度数が高い。 最近はハイボールや缶ビールなど糖質ゼロの商品も充実しており、ありがたいことである。いくらアンチに叩かれようと、消費者の糖質オフの流れは既に逆行不能の段階に至った感がある。そのようなわけで、私も調子に乗って「PSB」などを毎日のように飲み続けていたが、50代手前になって回復にも時間がかかるようになったし、何より翌日以降の疲れ目がひどい。これが知命か。などと言いつつ

    • 米やめました⑧ なまけ者のための糖質制限

      知人に糖質制限について話すとストイックですねと言われるのだが、自分的には楽しいし面白いからやっているのであって、少し違うかなと思ったりする。 もちろん糖尿病の一歩手前と宣告された当初は、否も応もなく血糖制御を始めなければならない上、何をどうしたものか完全に手探りであったので、楽しいなどというポジティブな感情とは無縁だった。 とはいえ、何事も楽しくなければ続けることができない。レシピを試行錯誤することは面白いし、健康体でいられることにも意義がある。 何か新しく運動を始めた

      • 米やめました⑦ 8ヶ月、後....。

        8月には半年ぶりの検体検査をした。以前に通っていた病院は外来診療を再開し、今や感染対策の鬼と化している。相変わらず3階に上がる階段がないことを除けば、非常に安心感がある。「地元有志一同」の横断幕が眩しい。 数か月の糖質制限の結果はついに全項目クリアであり、こうなるともはや後戻りする理由がない。AST(GOT)、ALT(GPT)とも(なぜか)下限値付近で肝機能も正常だったが、実は前々日まで普通に水割りを飲んでいた(少々飲み過ぎたので、以後はハイボール缶に切り替える)。『炭水化

        • 米やめました⑥ 合法ドラッグとしての米

          食品交換表第7版の序に「日本人の伝統的な食文化を基軸とし」とあるが、言うまでもなく眉唾である。そもそも日本のいつの時代の食文化を指しているのだろうか。 また、米を主食と崇め奉り山ほど食わせる前提で設計された日本食を持ってきておいて、糖尿病食事療法とは矛盾も甚だしい。バランスが重要と言いながら主食の概念を持ち出すのは、新手の天動説か何かだろうか。 私は食事の際、大量の蒸し野菜と海藻、いくらかの塊肉、大豆製品、スープといった並びの末席に、以前は申し訳程度の米を配していたが、そ

        酒量を減らしたければ糖質を減らせ(?)

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        • 米やめました
          8本

        記事

          米やめました⑤ 禁煙セラピー

          両親とは別居しており、そもそも親子関係がさほど良くないので、当初は黙っていたのだが、正月に顔を合わせた際に、食事療法を始めたと話すや否や、待ってましたとばかりに家系だ遺伝だ今更何をやっても無駄だ、今すぐ諦めろ等々の呪いの言葉を父親から存分に浴びせられた(両親ともこういう感じなので、とても同居は出来ない)。 予め予想していたことではあったが、しかし生涯をかけてこの人の鼻を明かすという楽しみができた。実は15年前にも似たようことがあったのだ。 私は21歳から9年間喫煙をしてい

          米やめました⑤ 禁煙セラピー

          米やめました④ 足立式

          食品交換表の無理ゲーぶりに困り果てていた頃、足立香代子『医師が信頼を寄せる栄養士の糖質を味方にするズルイ食べ方』という書籍を手に取る。そこにはのっけから「カロリー制限や糖質制限は管理栄養士の大罪」と書かれており、私は闇に沈んだトンネルの出口が見えたような気分になった。やはりあの管理栄養士の言うことは全て正しいわけではなかった。 とは言うものの、栄養指導の折に「前に来た患者さんに、毎食もの凄い量の野菜を食べ続けて治っちゃった人がいて、あれは真似できないと思った」と話していたこ

          米やめました④ 足立式

          米やめました③ 栄養指導と食品交換表

          管理栄養士から受け取った「1日のお食事の目安量(1600kcal)」と題されたこの表によると、1日に私が食べられるものは次のとおりである。 1. ご飯:1食につき100-150g、これは絶対 2. 果物:1単位(80kcal)、だがあまりおすすめはしない。イチゴとかいいかもね(私「高いよ」) 3. 魚介類:80g、肉類:60g、卵類:50g、大豆製品:140g、チーズはこの部類 4. 乳製品:200g 5. 油脂類:15g、豚バラ・胡麻・アボカド・ナッツはこの部類として計算

          米やめました③ 栄養指導と食品交換表

          米やめました② 2軍

          昨年(2019年)の秋に健康診断を受けた私(40代、男)は再検査を指示された。例年の如く、健診前に缶コーヒーか酒を飲み過ぎたせいだと軽く考えていたが、再検査の結果、私は糖尿病外来にかかるよう案内された。 過去1~2ヶ月の平均的な血糖の状態を示すHbA1c(ヘモグロビンA1c)の値は6.6%であり、医師からは2型糖尿病の予備軍(略して2軍(略すな))であることが告げられた。基準は様々だが、この医師の場合は7%以上を糖尿病と見なすらしい。確かに近年は体重と腹周りが気になっていた

          米やめました② 2軍

          米やめました① 余は如何にして糖質制限者となりし乎(書評に代えて)

          というタイトルをつけようと思ったのだが、大仰でバカみたいだしやめとこう センセーショナルな書名に加えて「独自の考察や研究」という惹句を見て、初めて見かけた時は些か躊躇したが、結局後日2冊とも購入し、間もなく読了した。平素読むのが遅い私としては珍しく早く読み終えた。 思うに本書は既に糖質制限に取り組んでいる人が楽しく読むものであろう。本書がきっかけで糖質制限を始めるという人はどの程度存在するのだろうか。『糖質制限からみた生命の科学』の最初の1/3が糖質制限のすすめであって、

          米やめました① 余は如何にして糖質制限者となりし乎(書評に代えて)